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向「 じゃあ、そろそろ行こか。」


『 ん、そやな、お邪魔しました。』


1時間くらい話し込んで、俺らは稽古場を後にした。

2人で並んで歩く帰り道。
関西ジュニアやった頃はこれが当たり前やった。


『 なあ、覚えてる?ここでよう寄り道してたの。』


向「 そうやったなぁ、」


『 なんか今日、色々懐かしいって思うことあったけど、
考えてみたらまだ1年も経ってないんやな。』


このところずっと忙しくさせてもらってるから、
時の流れが異常なほど早く感じる。


『 少しだけ、戻りたいって思った。少しだけやで?笑 』


向「 はは、俺もな、そう思ってん。笑 」


俺の、俺らの、大切で大好きな場所に。


『 私、みんながライブしてるの見たら今日より泣いてしまう 』


向「 安心して、絶対俺の方が泣いてる。号泣やで笑 」


『 あはは、康二泣き虫やもん、ありえる。笑 』


そして2人で沈黙。
多分、考えてることは一緒。


向「 俺らも、負けてられへん。」


『 うん。同じ事考えてた。』


ほら。
汗流して稽古してるみんなの姿は刺激になった。
Aもそうやったみたい。


『 お、あそこまだあるんや、思い出に浸りに行けへん? 』


向「 ええよ。ちょ、待ってや!走るん早いねんほんま、」


変わらんなあ。成長はもちろんしてるねんけど。
子どもっぽいところはいつまでたってもある。


時間が経つにつれて変わっていく世界で、
Aだけは変わらずに、あの日のままでいてくれる?


__________



戻れない時間の儚さに

光をまた見つけた


Aとなら絶対に輝ける。


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深澤辰哉→←2



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non. - みくさん» コメントありがとうございます!作者、丈くんにデレ期で。気合入れてしまいました笑 (2020年1月20日 23時) (レス) id: dd61c5edd7 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - ヤバすぎ!丈くんカッコよすぎ! (2020年1月20日 18時) (レス) id: e098bf8f94 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:non. | 作成日時:2020年1月16日 21時

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