chapter3-3 -家出少女と殺人鬼少年 ページ15
遠くから聞こえるサイレンの音と人々のざわめき。
鞄から取り出した携帯に視線を落とせば、松木の事がネットニュースで既に取り上げられていた。
余りにも芸術的な痕が残っていた事から、また｢深海のジャック｣の仕業では無いかと騒がれているらしい。
深海のジャック。リツカが憧れを抱き、リツカの運命を大きく変える事になった張本人。
しかし深海のジャックの犯行現場と異なる点が幾つか見受けられた為、別人の犯行だと判明してしまったという。
｢……深海のジャック、ね｣
こうして彷徨っている内にいつか出会えるかもしれない。
でも出会った所でどうする？
そもそも相手の見た目も何もかも知らないというのに見つける事すら出来ないのでは？
そんな淡い期待と微かな不安がリツカの中を渦巻いていた。
空を見上げれば燃えるような赤が薄暗い蒼で塗り潰されていく。
絵の具で描いたかの様なその光景に呑み込まれそうになりつつも、これからの事を考えなければと思考を引き摺った。
｢あっ｣
そういえば、果物ナイフに血が着いたままだった。急いで鞄を探るが、見付かる気配はない。
何処かで落としたか。いや、もし落としたとしたら……
最悪の事態を思い浮かべながら辺りを見回す。
刹那、背後から声が聞こえた。
続く (更新停止中)
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無神氷狐龍(プロフ) - 黄桃さん» ありがとうございます！いえいえ…！黄桃さんのじゅじゅエッグの続き、凄く気になります(*´ω`*)黄桃さんも頑張ってくださいね！ (2021年1月15日 16時) (
レス) id: 8c5ca7a3be (このIDを非表示/違反報告)
黄桃(プロフ) - こういう物語好きです！神作作る作者さんは神か！？私の小説と比べると・・・・（。；_；。）応援してます (2021年1月15日 1時) (レス) id: 2f74b3d2f0 (このIDを非表示/違反報告)
無神氷狐龍(プロフ) - megumiさん» こちらこそコメント&読んでいただいてありがとうございます…！これからも少しづつ時間の許す限り更新していこうと思います。よろしくお願いします( *°ω°* ) (2021年1月9日 21時) (レス) id: 8c5ca7a3be (このIDを非表示/違反報告)
無神氷狐龍(プロフ) - テノヒラさん» なんと…！私自身も好きな子なのでそう言っていただけて嬉しいです！ありがとうございます(´ω`) (2021年1月9日 21時) (レス) id: 8c5ca7a3be (このIDを非表示/違反報告)
megumi(プロフ) - 更新ありがとうございます！ いつもハラハラドキドキしながら、「次はどうなるのだろう？」と、拝読させて頂いてます。これからも、応援しています！ (2021年1月9日 20時) (レス) id: 1a15500b7d (このIDを非表示/違反報告)
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