世界一初恋 -another story- (ページ2)

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第1部　‐　再開　‐ ページ2

〈現在〉

『あ゛ぁ゛？なんすか』

エメラルド編集部、通称エメ編に所属している。

そして、この状況は周期明けで機嫌が悪い俺。

高「これ、コピーしとけ」

もう５日は寝てない…

早く帰って寝ようという時に
編集長の高野さんはコピーをして帰れといった。

『どれすか、早くかしてください』

とにかく早く帰りたい。
そんな気持ちから
コピーする資料へ急かすように手をさしだした。

高「それが終わったら帰っていい」

言われなくてもそのつもりだ。

『高野さんは先に帰ってていいですよ』
高「言われなくてもそのつもりだ」

それはこっちのセリフだっ！

イライラが募り雑にコピー機のボタンを押した
…つもりだった

ピッ

……100枚？

『なっ！100枚！？』

ボタンを押したのは編集長の高野さん。

確かコピーする量は10枚の筈…

高「ささやかな悪戯。じゃあ、おつかれ」

そう言い残すと、さっさと帰って行った。

『く、そ…なにがささやかだぁぁ！』

イライラのあまり叫んでしまった。

するとちょうど営業部の人がやってきた。

？「あれ、新人さん？編集長はいない？」

初めてみる人だ...

『ちょうど今帰りましたが！』

しまった…
機嫌が悪いため口調も荒かった。

？「周期明けヤバいって聞いてたけどホントなんだな」

うざい
こいつの声はどうも耳にさわる
きき覚えがある。

ちょうどコピーが終わった。
さぁ、早く帰ろう…

話しかけてくるのを無視して
仕事を終わらせた。

？「なに、機嫌悪いの？人がせっかく気をつかってやてんのに」

は？気のせいか…？

？「めんどくせぇな、あんた誰？」

気のせいじゃ...ない
こいつ性格悪っ！！

？「名前は？」

なんだいきなり…

『結城藍です…もういいですか？』

一瞬ピクッと相手が動いた気がした。

？「お前、俺の事わかんない？」

あんたみたいな性格の悪い奴は知らん！

『初めてあいますが！では失礼します」

何変なこと言い出すんだ
早く帰ろう。

ドアを開けて帰ろうとした時...

ガシッ腕を掴まれた

『なんすんすか！離してください！』

なにか嫌な予感がし、掴まれた腕を振り放った。

？「隼川憂 …思い出さない？」

　は？
そんなの知らな、い…

や、まて ...
確かその名前は
先生の…な、まえ？

隼「思い出しとけよ、じゃあな」

バタン

ドアを開けて出て行った。