～A RA SHI～OHNO.智～むかえに行くよ～Part2 (ページ5)

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＊道中ページ5

外に出ると

Aの手が一瞬ピクッとして俺の手を放そうとする

俺はAを無視して

指を絡めると手をキュッと握りしめて歩いた

…今日は絶対、放さないもんね…

暫くそのまま歩いてるとAがクスッと笑って

俺の手を握り返した

智『ん？…どした？』

Aが何だか楽しそうに見えて

俺までつられて微笑む

貴『えっ？…あぁ～…何か嬉しいなって思って…』

智『…嬉しい？』

貴『うん…ずっと手を繋いでデートするの、憧れてたから…』

ボソボソと話すAは何だか儚気で

腹の上の左奥がグッとなる

…そ～だよなぁ…Aちゃんも「女の子」だよねぇ…？

Aと会う時はいつも夜だったし

Aは事務所スタッフだし

いつでも会えるから忘れてたけど

女の子って普通デートしたいよね？

きっと松潤とつきあってた時も

デートしたいとか会いたいとか

言いたくても言えなかったんだろなって思ったら

Aが実は今

かなり嬉しくて楽しんでくれてるのが解った

…だからさっき、あんなに焦って準備してたんだ…

駅までの道中、特別な事は何もないのに嬉しかった