～A RA SHI～OHNO.智～むかえに行くよ～Part2 (ページ4)

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＊視線ページ4

Aは部屋に鍵をかけると

申し訳なさそうな顔をする

貴『…あのね？…上着着ていぃ？』

そしてチラッと俺が握りしめてる手を見る

智『ふふっ…貸して？』

カーキより蒼に近いブルゾンを受け取ると

後ろからAに着せかけて

背中半分まで隠れる飴色の艶々した髪を外に出す

貴『あっ…ありがと…』

後ろから髪を触るだけでピクッて反応する

紅くさせた耳に髪をかけながらAが振り返る

智『…ぃ～ぇ…ご褒美は？』

Aは目を一瞬、見開いて黒目をクルッと回すと

フワッと笑って頬にキスしてくれた

満足した俺はAの手を握って歩き出す

エレベーターに乗り込むまで目が合うと微笑んで

どちらかが視線を逸らすと

その視線の先を追いかける

エレベーターに乗り込むとAが口を開いた

貴『…どこに行くの？』

智『…う～ん…ブラブラ散策したいんだよね？…吉祥寺、行かない？』

貴『吉祥寺？…行くっ！…好きなんだぁ…あの感じ』

Aがフワッて笑って俺を見上げる

智『…俺も…俺も好き』

繋いだ手をキュッと握り合うと

エレベーターを降りてマンションを出た