～A RA SHI～OHNO.智～むかえに行くよ～Part2 (ページ16)

今日:8 hit、昨日:0 hit、合計:22,113 hit

＊礼儀ページ16

俺の爆笑にAがほっとした顔で微笑む

俺はAが入院した原因の話になったから

俺が凹んでないか

Aが気にしてくれてんだと思った

この時の俺等はお互い相手の事が一番、大切で

お互いの一番、伝えたい事を相手がどう感じるか？

を優先させてしまってなかなか本音が言えない

そんな２人だった

別にそれは悪い事じゃない

Aが言った「好きだから恥ずかしい」

てのとおんなじ

いつまでも相手の事が新鮮で

親しくなっても礼儀を忘れてないって事だから

いつまでも相手に気を遣えるって良い事じゃんね？

だけど気を遣い過ぎてすれ違って来たら

話は別

今考えたらこの時から始まってたんだろな…

だからって時間は巻き戻せないしやり直せないけど

でもさ？

もしタイムスリップできても同じ結果な気もしてる

何となくだけど(笑)

とにかくAの気遣いが申し訳なくて

Aを楽しませたくてやる気を出した

智『…んじゃ、メチャ美味いホットドック、買い行こ？』

Aの手を繋ぎ直して歩き出すと

Aが指を絡めて俺の手を握る

隣に並ぶとニコッと笑った