3 ページ5
そして、週末。
時透 有一郎
「姉さん、早くしないと置いていくぞ!」
しびれを切らしたようにふすまの向こうでゆうが急かす。
時透 A
「待って、もうすぐ終わるわ!!」
慌ててそういい手を動かす。
せっかく久々に3人で出掛けるんだもの、おめかししたいじゃない?
私は仕上げにかんざしをさして、ふすまを開ける。
時透 A
「おまたせ、むい、ゆう!!」
するとゆうはびっくりしたように固まり私を凝視し、むいは「わぁ…」と声をあげる。
時透 無一郎
「すごく似合ってるね、姉さん。可愛い」
時透 A
「本当?嬉しい!ありがとう、むい。
…どうかしたの?ゆう」
時透 有一郎
「…ぁ…い、いや、なんでもない。
…ただ…」
時透 A
「ただ?」
私が問うとゆうは真っ赤になった顔を少し逸らして、小さく小さく呟く。
時透 有一郎
「そ…その、き、綺麗だな、って…」
時透 A
「〜〜〜っ!!」
恥ずかしそうにしながらもそう褒めてくれる弟が本当に可愛くって、私はゆうとむいを思いっきり抱き締めた。
時透 A
「ふふっ、ありがとっ、ゆう、むいっ!!」
時透 有一郎
「っ!!!きゅ、きゅ、きゅッ急に抱きつくなっていつも言ってるだろ早く離れろッあんまり暴れると○#Σ&」
時透 無一郎
「落ち着いて兄さん」
早口すぎて後半全く聞き取れなかった。
時透 有一郎
「っ、う、うるさいっ、そんなことはいいからさっさと行くぞ!!」
時透 A
「ふふ、そうねぇ。それじゃ、いこっか。」
そうして幼い日、同じお祭りに行くときにしたように、
私達は手を繋いで出掛けていった。
152人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るるっち(プロフ) - 優衣さん» ありがとうございます!お化け怖がってる子は可愛いの法則。どうやって柱時代任務を切り抜けていたのやら……笑 コメントありがとうございました! (9月15日 14時) (レス) id: ef030e36e0 (このIDを非表示/違反報告)
優衣 - お化け屋敷に行った時の有一郎が可愛いです♥️ (8月28日 23時) (レス) @page39 id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
るるっち(プロフ) - Kk さん» そうおっしゃっていただけ光栄です!その通り、超吉ガールですw小学生の頃からの愛読書です。コメントありがとうございました! (6月25日 0時) (レス) id: 78fb67fc57 (このIDを非表示/違反報告)
Kk - このシリーズ大好きです!! 質問なんですが秋祭りの話15の大正にない小説は超吉ガールですか? (6月24日 22時) (レス) @page17 id: 51f0cf609d (このIDを非表示/違反報告)
るるっち(プロフ) - ナタデココさん» ありがとうございます!キャンプですね、了解しました。リクエストが立て込んでいるのでかなり遅くなると思いますがご了承下さい。いえいえ、大丈夫ですよ!おきになさらず。飴ちゃんありがとうございますw コメントありがとうございました! (2021年2月19日 2時) (レス) id: 124c6176e8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ