【鬼滅の刃】時透の末っ子は最愛の姉と兄を【時透兄弟】【短編集】

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ぐんぐんとコースターが坂をのぼっていく。

これからの期待に胸がとくとくと高まる。

そのままコースターはぐんぐんと上っていき、

そして、一番てっぺんまで来て、コースターが止まる。

……いや

止まったように感じた

直後コースターは急降下を始める。

がごぉぉぉぉ

がごぉぉぉぉ

がごぉぉぉぉ

がごぉぉぉぉ

時透 A
「きゃーーーーーっ！！」

甲高い自分の興奮した叫び声ですら何だか楽しく感じ、アハハ、と笑い声が零れる。
コースターはものすごいスピードで上昇と降下を繰り返す。

客１
「うわぁぁぁぁ！！」

客２
「うわぁぁぁぁ！！」

客３
「うわぁぁぁぁ！！」

客４
「うわぁぁぁぁ！！」

あちこちから沢山声が聞こえる。

叫び声に時折、笑い声や怯えの色が混じる。

いつぶりだろう？こんなに笑ったの。

いつぶりだろう？こんなに風を感じたの。

耳元を風が掠める

びゅうううう

びゅうううう

びゅうううう

びゅうううう

風に乗って聞こえる叫び声も鮮明だ。

目まぐるしくまわる視界が楽しくて仕方ない。

あまりの興奮に心臓が、

ばくんばくん

ばくんばくん

ばくんばくん

ばくんばくん

身体中の血が沸騰するようだ

体が燃えてるみたい、なんて楽しいんだろう……！！

上昇していくどきどき感も、降下していくわくわくも、楽しくて仕方ない。

楽しい。

楽しい……！！

幸せの絶頂の中、ジェットコースターはゆっくりと止まった。

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