【鬼滅の刃】春柱の弟達は天使で悪魔。【時透兄弟】【短編集】

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時透 A
「あっ、その前にまって、蜜璃ちゃんに返信だけさせて！

…あ、そうだ、ゆう、むい」

時透 有一郎
「ん、何だ？」

時透 A
「蜜璃ちゃんに二人の連絡先教えてもいい？」

時透 無一郎
「甘露寺さんに？うん、いいよ」

時透 有一郎
「…勝手にばらまいたりしなければ、な。」

時透 A
「もう、ゆうったら。蜜璃ちゃんがそんな子じゃないの、知ってるでしょ？」

時透 有一郎
「そうだけどな…」

どうやらゆう、昔友人にLINEの連絡先を教えたらクラスの女子に無断で渡され、その女子からファンクラブの女子達にも転送され、知らない女子(同じ学校の人ではあったけど)からのLINEが大量に届いたとか。

いやぁ、部活を終えて帰宅したらスマホを凝視しながら固まっている当時小６の弟がいたときの驚きと言ったらないわ、本当に。

青白い顔で固まってるから何事かと思ったもの。実際大事ではあったんだけど。

まぁ、そういうわけでゆうは以来少しでも信用できない人には連絡先を教えなくなった。

宇髄先生にも教えてない辺り警戒度99.9%は誇ってるわよね。この作品を読んでくれてるみんなも気を付けて(地味にメタい)

…まぁ、一応許可は得た事だし。

私は蜜璃ちゃんに返信した。

Aお誘いありがとう!ゆうとむいも予定ないみたいなので是非!

Aむい達の連絡先、送るね!

A【連絡先】Yuichiro

A【連絡先】Muichiro


そうして31日。

あれから毎日勉強漬けだったよ、ゆうが本当にスパルタすぎて私もむいもくったくた。

けど、おかげでゆうの許可ももらえた。

時透 無一郎
「甘露寺さんの家、けっこう広いね。」

時透 有一郎
「家族と暮らしてるのか？確か甘露寺さんも前世では兄弟多かっただろ」

時透 A
「ううん、大学入学と同時に一人暮らしを始めたそうよ。」

時透 無一郎
「そうなんだ。…入ろっか」

時透 A
「そうね」

私は相槌をうちチャイムを押した。

甘露寺 蜜璃
『はーいっ！！』

程なくして声がする。

時透 A
「せーのっ」

時透 A
「Trick or treat!」
時透 有一郎
「Trick or treat.」
時透 無一郎
「トリック オア トリート！」

甘露寺 蜜璃
『はーいっ！』

そんな明るい蜜璃ちゃんの声の後、ドタドタと賑やかな足音と共にドアが開く。

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