*伊之助は負けられない ページ6
「おいA太郎!!!俺と勝負しろ!!!」
「うん誰〜〜〜???A太郎って誰〜〜〜〜????」
「うるせぇA三郎!!ぐずぐずしてないでとっととかかってこい!!!」
「やだ理不尽!!そしてA三郎誰!?!?!?」
猪頭を被ったままふんすふんすと息を荒くしているこの少年_嘴平伊之助くん。
炭治郎くんや善逸くんと同期らしいが、まあ異端というかなんというか。
しかし、私の聞くところによると…猪頭の下はとんでもない美少年らしいのだ。
見たい。
私はそのご尊顔を拝したい!!!!!
「_いいとも!!受けて立つ!!でも私が勝ったら伊之助くんの素顔見せて!!」
「あ゛ァ!?なんでンなことしなきゃなんねーんだ!!」
「伊之助くんが勝ったら私は伊之助くんの子分になるよ!!これでどう!?」
私がそう言うと、伊之助くんはぴたり、と動きを止める。そして_
「_ッハハハ!!!そうこなくっちゃあなァ!?!?」
二つの剣を抜き、私を見据えて斬りかかってきた。
今の彼は低姿勢_なるほど、そのまんま獣みたいな動きだ。
こりゃあ大層な新入りが来たもんだなあ、けど…
彼が刃を振るった瞬間、私は高く跳躍した。
「獣がそう易々と竜に敵うかってぇ〜………ッの!!」
羽織を翻し、そのまま真っ直ぐ伊之助くんの背中を踏みつける。
反撃できないようにと、両手首を鷲掴んでもう一度蹴りを入れた。
「がァ……ッ!?!?」
「う〜〜んいい声!こんな声して美形とかお姉さん興奮しちゃ〜う♡♡ほらさっさとお顔を拝ませなさいよ!!!」
でませいでませい!!と猪頭をぐいぐい引っ張っていると。
「俺はまだ負けてねぇ!!!さっさと離しやがれこのッ!!!!」
「まだ言うか!!私に背中を見せた時点であなたの負……け……………ほぁ」
伊之助くんの素顔を見て、思わず絶句した。
きれいな髪。きれいな瞳。それから、それから、それから__
「貰ったァーーッッ!!!!!」
「うぎゅゥッ!?!?」
伊之助くんの顔に気をとられて力を抜いてしまっていた。
私が地面に背中をついたと思った瞬間、顔の横に二本の刀が突き刺さっていた。
「ハッハァー!!!!俺を踏むなんざやるじゃねぇか!!誉めてやるよA子!!!今からお前は俺の子分だ!!!!!」
「やあぁぁ♡その顔で喋らないでぇ♡♡美人すぎてしんじゃうよぉおおっ♡♡♡」
この後炭治郎くんと煉獄さんに見つかり二人まとめてお叱りをいただきました。
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ころころ - ゆるふわですやん! 知ってるんですか! (2019年10月4日 20時) (レス) id: 327fdb2cac (このIDを非表示/違反報告)
ネロ - こんのなんでも屋さん» コメントありがとうございます〜ッッ!!!わりと皆さんに気付いてもらえて内心同志を見つけられたようで嬉しいです!! (2019年10月3日 17時) (レス) id: 647675a819 (このIDを非表示/違反報告)
こんのなんでも屋 - あーっあーっしぬかとおもった!しぬかとおもった!ってどっかで聞いた事あると思ったらぴーまるちゃんとこのうさぎさんw (2019年10月2日 19時) (レス) id: 8cb1996207 (このIDを非表示/違反報告)
ネロ - ゆきさん» わーコメントありがとうございます!!!続きます!!続編行きます!!体調管理にも気を配りつつ頑張っていきますー!! (2019年10月2日 7時) (レス) id: 647675a819 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 一瞬最終回かと思ってめっちゃびっくりしたけど、続くの文字を見てとりあえず一安心。この作品は今まで見てきた中で一番好きです。これからも投稿楽しみに待ってます。無理をせず頑張ってください。 (2019年10月1日 21時) (レス) id: fbbd62be54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ネロ | 作成日時:2019年9月8日 15時