*蟲柱は大人気ない ページ22
さて、♡柱のみんなとすきすきちゅっちゅ♡大作戦(仮)、結構いいとこまできたわけですが。
今日この日のターゲットは命を賭さなければいけないといえるでしょう。
なぜなら!!本日のお相手はしのぶさん!
ウーン死ぬしかねえ!!
「しのぶさんっ!!!」
「はいはい、大声は控えてください。あと近づかないでもらいたいです。」
後ろからやってもすぐ避けられること間違いなしなので正面きってから。
けれど当然のごとくダメっぽいですね〜〜〜!!!!
あっそうだ!!(天下無双)
「しのぶさんしのぶさん!手貸して!?」
「手、ですか?…ふふ、いいですけど、おかしな事を考えているなら…分かりますよね?」
「ヒェッ…」
にっこり微笑んだしのぶさんにもはや恐怖しか感じない。
それでも、おずおずと差し伸べられた手をとった。
わぁ綺麗…なんか爪の先まで硝子細工みたい。
つくりものみたいな繊細さに見惚れていたが、本来の目的を思い出して。
そっと手の甲に口づける。
ちぅ、と音がなるまで、ずっと唇をつけたままでいた。
しのぶさんの手が想像以上にやわらかくて、思わずたべてしまいそうになった。
「これね、なんかね!西洋の騎士?さんだかなんだかがお姫様に忠誠を誓う時にやるやつなんだって!!まあ詳しいことは知ったこっちゃないんだけど_しのぶさん?」
思ったよりも恥ずかしくてついつい多弁になる、が、しのぶさんの様子がおかしい。
さっきとほぼ笑い方は変わらないんだけどなんだろうこれすっごい危ない気配がする!!!!
「あらあら…何処でそんなことを覚えてきたんですか?さすがに私も我慢できなくなりますよ。」
「ごめんなさい!!ごめんなさいゆるしてほんとやだ!!!謝ってんじゃんなんで…っあぇ?」
にこにこしながら袖をまくってきたので絶対注射だと思ったのだが。
しのぶさんは腕と手首にちゅ、ちゅ、と接吻をおとしただけだった。
手首に唇を押しつけられたときだけ、奇妙な電流が背中を走ったのは気のせいだろうか。
「お返し、ですよ。本当はこんなこと決してやりたくありませんでしたが。」
「ワ〜〜〜!!!傷つく!!!!」
でもまあ接吻してもらえたのは事実だしいっか、なんて踵を返そうとすると。
「あら?…Aさん、お返しはまだ終わってないですよ?」
「えっちょっそれどういう意味、っひぅ!?♡」
また手首に口づけをされて、びくんと肩が跳ねる。
この後蝶屋敷中に私の絶叫が響き渡った。
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ころころ - ゆるふわですやん! 知ってるんですか! (2019年10月4日 20時) (レス) id: 327fdb2cac (このIDを非表示/違反報告)
ネロ - こんのなんでも屋さん» コメントありがとうございます〜ッッ!!!わりと皆さんに気付いてもらえて内心同志を見つけられたようで嬉しいです!! (2019年10月3日 17時) (レス) id: 647675a819 (このIDを非表示/違反報告)
こんのなんでも屋 - あーっあーっしぬかとおもった!しぬかとおもった!ってどっかで聞いた事あると思ったらぴーまるちゃんとこのうさぎさんw (2019年10月2日 19時) (レス) id: 8cb1996207 (このIDを非表示/違反報告)
ネロ - ゆきさん» わーコメントありがとうございます!!!続きます!!続編行きます!!体調管理にも気を配りつつ頑張っていきますー!! (2019年10月2日 7時) (レス) id: 647675a819 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 一瞬最終回かと思ってめっちゃびっくりしたけど、続くの文字を見てとりあえず一安心。この作品は今まで見てきた中で一番好きです。これからも投稿楽しみに待ってます。無理をせず頑張ってください。 (2019年10月1日 21時) (レス) id: fbbd62be54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ネロ | 作成日時:2019年9月8日 15時