*変人柱が帰らない 弐 ページ15
そう言うと、しのぶさんはにっこりと貼り付けたような笑みを浮かべる。
痕ってなに??と思って首筋を見れば…
_ありました、痕。どう考えても男性が女性につけるそれにしか見えませんね本当にありがとうございました。
「蜜璃ちゃ〜〜ん!!!蜜璃ちゃんなら私のこと信じてくれるよね〜〜〜!!!」
「甘露寺ならお前を待っていたが寝落ちたぞ」
「うわーお申し訳なさで死にそう」
「今ここにいない人たちはほぼ任務ですよ。…さて、Aさん?」
「待ってよねえ逃れられないじゃんほんとに覚えないんだけど!?!?!?」
四面楚歌ってこういうことなんだね〜!お願い誰か助けて〜〜!!
私マジで何にもしてないのに!!どうして!?!?
「なんでさ!!私だって早く帰ってきたかったよ、でも途中で雑魚鬼やら暴漢やらに襲われてズタボロなんだよぅ!!!痕のことだって知らないよ、こちとら男と寝るどころか寝られてすらいないんだから〜!!ばか、ばかばかばか!!!みんなばかあぁああ〜〜〜!!!!」
私がなんとかそう言い切ると、再び場は静まり返った。
ふいに何を思ったのか、冨岡さんがぱちんぱちんとボタンをつけ直してくれた。
「とみおかさん…」
「………悪かった」
しゅんとしたような表情に思わず抱き締めそうになった、危ない危ない。
というかいつもはとんでもなく塩対応なのに急にどうしたぁ…?
「よもや!!Aにそんな事情があったとは…察してやれずすまなかった!!」
「れっ…煉獄さん〜〜!!」
いつのまにか近くに来てくれていたね煉獄さん!!
私は少なくとも伝わったみたいで嬉しいよ!!
「まあ、それは災難でしたね…」
「どちらかというとさっきみんなにやられたことが一番災難だよ」
「そうですか、それは良かったです!」
「急に感情捨てないで!?!?」
「…おいおい、言いたいことは分かったがひとつ大事なことをド派手に忘れてるぜ?」
そう言い出したのは宇髄さんだった。
エッ宇髄さんと小芭内さんは信じてくれない感じ!?!?つら!!!
「その痕をつけたのが鬼だか暴漢だか知らんが…そいつの頸をド派手に斬ってやらねぇとな!」
「……はい?」
「鬼でなくとも再犯の可能性は拭いきれない。どちらにせよ反省させた方がいいだろう」
「あら、それもそうですね。ではそうしましょうか!」
「ちょ待って待って話が拗れていってる気がする!!」
この後、私の首筋の痕は虫刺されだということが判明した。
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ころころ - ゆるふわですやん! 知ってるんですか! (2019年10月4日 20時) (レス) id: 327fdb2cac (このIDを非表示/違反報告)
ネロ - こんのなんでも屋さん» コメントありがとうございます〜ッッ!!!わりと皆さんに気付いてもらえて内心同志を見つけられたようで嬉しいです!! (2019年10月3日 17時) (レス) id: 647675a819 (このIDを非表示/違反報告)
こんのなんでも屋 - あーっあーっしぬかとおもった!しぬかとおもった!ってどっかで聞いた事あると思ったらぴーまるちゃんとこのうさぎさんw (2019年10月2日 19時) (レス) id: 8cb1996207 (このIDを非表示/違反報告)
ネロ - ゆきさん» わーコメントありがとうございます!!!続きます!!続編行きます!!体調管理にも気を配りつつ頑張っていきますー!! (2019年10月2日 7時) (レス) id: 647675a819 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 一瞬最終回かと思ってめっちゃびっくりしたけど、続くの文字を見てとりあえず一安心。この作品は今まで見てきた中で一番好きです。これからも投稿楽しみに待ってます。無理をせず頑張ってください。 (2019年10月1日 21時) (レス) id: fbbd62be54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ネロ | 作成日時:2019年9月8日 15時