DO YOU LOVE ME? (ページ1)

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恋が終わりましたside YOU ページ1

それは、唐突に訪れた。

驚いた。全部なくなってやがる。

一緒に過ごした6年の月日で増えた彼のもの。

それが出張から帰って来たら、綺麗さっぱり無くなってる。

嫌がらせかよって、ご丁寧にお揃いのものは置いていきやがった。

「嘘でしょ、ちょっと……」

感づいてなかったと言ったら嘘になる。

嫌、私は十分気がついていた。

彼と私との間にできてしまった溝。

それに目を向けないで、逃げるように行った1週間の出張。

「そりゃそうか……」

でもまさか、夜逃げされるとは思わなかった。

帰って来たらちゃんと話そうと思って、ドキドキしながら帰って来た。

「こんなの…残して行くんじゃねーよバカ…」

付き合ってから彼にもらったお揃いのマグカップ。

その中をのぞいたら指輪が入っていた。

同じものが私の左手にもある。

これが、6年間も付き合って来た人との最後。

あっけない終わり方。

何も言えないまま終わってしまった。

一緒にいた6年間が嘘だったみたい。

仕方ない。私がダメだった。

口が悪いし、女子力低いし、記念日に何も出来ない悪い彼女だった。

それでも一緒にいてくれて、少しでも私を好きでいてくれた彼に感謝しないといけない。

「……って！！！簡単に割り切れたらいいわな！！！！！！！！！あーもうクソ！クソ野郎！！！」

こんな時にも口の悪さしか出ない。

つくづく私は恋愛に向いていない。