第5話 命の恩人 ページ6
*
産「混乱しているだろうが今はとにかく生きることだけ考えなさい
生きてさえいればどうにかなる
失った記憶は必ず戻る、心配いらない
きっかけを見落とさないことだ
ささいな事柄が始まりとなり君の頭の霞を鮮やかに晴らしてくれるよ」
医者が去った後、1人の男がそう言った。
先程までいた彼女が言っていた"お館様"というのが多分この人のことだろう。病なのか顔の上部の皮膚が変色している。
無「さ、きの……ひ、と…」
産「Aのことかな
Aは瀕死の君を一番最初に見つけた言うなれば無一郎、君の命の恩人だよ」
無「A…さ……」
話を聞くに僕が死にそうに倒れているところを治療してここまで運び、目が覚める今日まで毎日お見舞いに来てくれていたらしい。
だからだろうか。
彼女がそばにいると安心するのは。
産「傷が治るまで安静にしているんだよ」
無「……」
"はい"
身体中が痛くてたったその一言が言えなかった。
産「…あまね、Aを呼んでくれないか」
あ「かしこまりました」
Aさん。
僕の命の恩人Aさん。
彼女とはどこかで会った気がした。
思い出そうとしても頭の中の記憶は霞んでいる。
今度会えたらお礼を言おう。
そんなことを考えているうちに僕はまた深い眠りに入っていた。
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鬼滅大好きもち - 中学一年の私自身むいくんが最推しなのでこの小説を読んでると心がホワホワします。むいくんと恋仲が私的に思ってないので師範面から過ごす話の小説を探していてやっとお気に入りの小説に出会うことができました!とてもいい作品を作っていただきありがとうございます! (2019年12月27日 10時) (レス) id: 08fa144c19 (このIDを非表示/違反報告)
カオリ(プロフ) - 鬼滅隊じゃなくて鬼殺隊ではないでしょうか?間違いだったらごめんなさい。 (2019年11月17日 18時) (レス) id: f2976f8dda (このIDを非表示/違反報告)
時紀(プロフ) - 岬さん» ひぇ…恐縮です……私も岬さんから温かいコメントをいただけてキュンキュンが止まりません…ありがとうございます…… (2019年9月2日 15時) (レス) id: efc0380dc7 (このIDを非表示/違反報告)
岬 - わぁ……閑話めっちゃ……もう……囁かに甘くてキュンとしてしまいます……むいくんが柱になってからは、夢主さんに甘える機会が少なくなったように見えますし、こんなふうに甘えてるのを見るとキュンキュンが止まりません……ほんとに時紀さんの小説で、生きてます…… (2019年9月1日 21時) (レス) id: 7d9b2a2f36 (このIDを非表示/違反報告)
時紀(プロフ) - 李詩さん» 無一郎くん喋りましたねぇ、動きましたねぇ、かぁいかったですねぇ。作者もとっても幸せです。一緒にキュンキュンしましょう……! (2019年9月1日 0時) (レス) id: efc0380dc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あたた | 作成日時:2019年7月23日 23時