第17話 新たな悩み ページ20
*
煉「柱として共に頑張ろう!」
ぽむちと無一郎くんの背中を軽く叩いた煉獄さん。
それを皮切りに無一郎くんに集まる柱たち。
騒がしい中心にいる彼は無表情だが、その様子を見て少し安心した。
ようやく肩を並べられる仲間が出来そうだ。
胡「ふふ、嬉しそうですね」
貴「わかる?」
胡「えぇ、顔を見ればわかりますよ」
貴「顔にでちゃってるかぁ」
嬉しいけど、ちょっと複雑。
柱になったら今以上に強い鬼と戦わなければならない。無一郎くんは強いから大丈夫だと信じてるけど。
いや、そんなことより…
貴「(無一郎くんと一緒に過ごす時間が減ってしまう…!)」
胡「Aさん?」
貴「(これは由々しき事態…)」
寂しい生活がまた始まりそうだ。
無一郎くんが私の家に住み始めてまだ2ヶ月しか経ってないけど、昔から一緒に住んでいたかのように楽しいから会えないというのはとても寂しい。
貴「子供を送り出す親ってこんな気持ちなのかな…」
胡「Aさん???」
私の隣にいるしのぶちゃんが「Aさん最近任務多かったから疲れてるんですね、きっと」と同情の目を向けているのが分かる。
違うんだよ、しのぶちゃん!しのぶちゃんもきっと将来こうなるから!自分の継子が成長したら嬉しいでしょ!?
貴「(子離れというやつなのでは…?)」
無「Aさん」
もんもんと考えているといつの間にか無一郎くんが私の目の前にいた。びっくり。
無「どうしたの?考えごと?」
貴「うん…悩みごと……」
無「悩みごとなんて珍しいね」
貴「それだけ重大なんだよ」
私が困ったように笑うと無一郎くんは大丈夫?と心配そうに眉を下げた。
いけない、いけない。今日はめでたい日なんだから。
貴「大丈夫だよ
もう柱の皆さんとお話はいいの?」
無「うん
早くAさんの作ったご馳走食べたいから」
貴「そっかぁ〜!」
なんで君はそんなに可愛いの…無一郎くん……
私の子離れは当分無理そうだ。(※無一郎くんもAさんから全く親離れ出来ていないのでお互い様である)
無「ふろふき大根いっぱい食べたい」
貴「じゃあ大根たくさん買って帰ろうね」
無「持つの手伝う」
貴「うん、ありがとう」
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鬼滅大好きもち - 中学一年の私自身むいくんが最推しなのでこの小説を読んでると心がホワホワします。むいくんと恋仲が私的に思ってないので師範面から過ごす話の小説を探していてやっとお気に入りの小説に出会うことができました!とてもいい作品を作っていただきありがとうございます! (2019年12月27日 10時) (レス) id: 08fa144c19 (このIDを非表示/違反報告)
カオリ(プロフ) - 鬼滅隊じゃなくて鬼殺隊ではないでしょうか?間違いだったらごめんなさい。 (2019年11月17日 18時) (レス) id: f2976f8dda (このIDを非表示/違反報告)
時紀(プロフ) - 岬さん» ひぇ…恐縮です……私も岬さんから温かいコメントをいただけてキュンキュンが止まりません…ありがとうございます…… (2019年9月2日 15時) (レス) id: efc0380dc7 (このIDを非表示/違反報告)
岬 - わぁ……閑話めっちゃ……もう……囁かに甘くてキュンとしてしまいます……むいくんが柱になってからは、夢主さんに甘える機会が少なくなったように見えますし、こんなふうに甘えてるのを見るとキュンキュンが止まりません……ほんとに時紀さんの小説で、生きてます…… (2019年9月1日 21時) (レス) id: 7d9b2a2f36 (このIDを非表示/違反報告)
時紀(プロフ) - 李詩さん» 無一郎くん喋りましたねぇ、動きましたねぇ、かぁいかったですねぇ。作者もとっても幸せです。一緒にキュンキュンしましょう……! (2019年9月1日 0時) (レス) id: efc0380dc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あたた | 作成日時:2019年7月23日 23時