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助けてくれ




無一郎が私に好意を持っていることくらい分かってる



けどね、けどね?




恋人でもないのにこれはアウトじゃないかな




『無一郎、自分がしてること分かってる?』

「うん」

『分かってんならやめい』



今、無一郎に抱き締められてる。
首に手を回してきたかと思ったらこんなことに


「へへ、A良い匂いする」


心做しか無一郎の周りに花が咲いてる気がする



今日非番なのになー

何で無一郎の戯れに付き合わなきゃいけないのかなー


『私蜜璃ちゃんと遊ぶ予定が「うそ」』


「さっき伊黒さんと一緒に居るの見たよ」


くそバレたか


『離れろー遊びに行きたいー』

「だめ。Aは俺の傍にいるの。」


こうなったらもう最終手段だ


『お館様のとこ行く!!』


無一郎を振りほどいて本部に全速力で向かう。









お館様「おや、2人揃って会いに来てくれたのかい。嬉しいね」

「お館様のご多幸をお祈りいたしております故、出向いた所存でございます」



まぁ、当然の如く隣に居たが。



館「こんな日は花が綺麗だろうね。…無一郎、藤襲山に赴いて藤を一つ取ってきてくれないかな?」

「御意」





無一郎が行ったのを確認すると、お館様は私に向き直られた。



館「A、体の方はどうかい?」


『ご心配には及びません。お気遣いありがとうございます。』


館「しかし、残念だね。まだ若いのに」


『そのお言葉、そのままお返し致します。どうか、お体を大事になさってくださいませ』


館「ありがとう、A。」




お館様の笑顔はとても安心する。





私は暖かい陽気とお館様の優しい笑顔に誘われ、眠りへと落ちていった。

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ユリア(プロフ) - どんな展開になるかドキドキワクワクしながら読みました!素晴らしい作品をありがとうございました(o^―^o)ニコ (2022年12月16日 12時) (レス) @page43 id: 4dc59746f6 (このIDを非表示/違反報告)
澪奈(プロフ) - 感動しました…!! (2021年2月22日 22時) (レス) id: 20f17d6d24 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユノしの | 作成日時:2020年3月23日 17時

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