番外編_蜜璃の誕生日_ ページ28
おばみつです!
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伊黒side
今日は甘露寺の誕生日だ。
互いに非番なので甘味処でもいこうと誘った。
懐に茅野からの助言のあった簪がある。
彼女は喜んでくれるだろうか。
蜜「伊黒さーん!お待たせしました!」
黒「待っていな………」
現れたのは隊服ではなく着物を着た甘露寺だった。
とても、綺麗だ。
蜜「伊黒さん?」
黒「あ、ああ」
俺は甘露寺を見つめていたようだ。
蜜「さぁ、行きましょう!!」
黒「その前に……誕生日おめでとう。」
懐から簪を出し、彼女に渡した。
甘露寺はとても嬉しそうに頬を緩ませた。
蜜「開けていいかしら!」
黒「ああ」
蜜「……わぁ、簪ね!ありがとう伊黒さん!」
その簪は、甘露寺が好きな桜餅のような色合いのもの。これを見付けたのは茅野だった。あいつは甘露寺のことをよく分かっている。
黒「……付けてやろう」
いつもと違う髪型の頭に簪を差す。茅野の見立て通り似合っていた。
蜜「ど、どうかしら」
黒「…とても似合っている。茅野には勝てないな」
蜜「え?」
甘露寺に茅野が選んでくれたことを話すと、甘露寺はそうね、と言った。
蜜「Aちゃんは才覚が優れているのね。それに、親友ですものね!」
何故か自慢げな甘露寺に思わず笑みがこぼれる。
蜜「大切にしますね」
黒「ああ」
帰りに、宇髄にあった。甘露寺が簪のことを話すと、何故かあいつはニヤリと笑った。
宇「おい伊黒〜やんじゃねーか」
黒「?何を言っている?」
宇髄は耳に口を近づけて、こう言った。
宇「簪はな、結婚しましょうっつー意味があんだぜ?」
黒「〜〜!?」
じゃーな、と宇髄が去っていった後、俺は思わず叫んだ。
黒「茅野〜〜〜!!」
どこかでやつの嘲笑う声が聞こえた気がした。
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性格悪いっすね、Aちゃん。簪は結婚しましょうと、貴方を守りますという意味があるそうです。
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ユリア(プロフ) - どんな展開になるかドキドキワクワクしながら読みました!素晴らしい作品をありがとうございました(o^―^o)ニコ (2022年12月16日 12時) (レス) @page43 id: 4dc59746f6 (このIDを非表示/違反報告)
澪奈(プロフ) - 感動しました…!! (2021年2月22日 22時) (レス) id: 20f17d6d24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユノしの | 作成日時:2020年3月23日 17時