廿 ページ24
………夜にレディの家に入るもんじゃねぇぞ
『なんでいるの』
「別に。会いたかったから」
『そんな理由で勝手に入るのはどうよ』
「呼んだのに返事ないから」
そりゃすまんかった
「……で?なにに対してのごめんなの?」
『いや、別にぃ?』
「何怒ってんの」
聞かないでくれよ
『秘密』
「チッ」
すると、上からバサバサと鴉が降りてくる。
『曙』
曙「手紙ダ!!読メ!!」
『拝啓 お姉ちゃんへ
お元気ですか?俺は元気に暮らしています
早くお姉ちゃんと無一郎さんに会いたいです
相模さんに呼吸を教えてほしいと頼んでいるのですが、中々許してくれません。僕もお姉ちゃん達と共に戦いたいです。
お身体を大切にしてください
敬具 幸哉より』
「出来た子だよね、幸哉」
『……だめだめ、駄目だ』
「何が?」
『幸哉をこっちに引き込みたくない』
「A…」
『止めに行かなきゃ!』
「えっ?今から?」
『うん!!』
「好きな子を1人列車に乗せられると思う?」
『すいません……』
「しかも夜に。何かあったらどうするの」
めっちゃ怒られてる………
しかもちゃっかり手ぇ握られてる……
「ほらもう寝なよ」
『いい…私いつもあんまり寝ないから』
「体に悪いよ」
『寝たくないの!』
『あの日、起きたら母さんとお兄ちゃんが死んでたの…』
「……!!」
『だから、寝ちゃいけない。私は起きて幸哉を守らなきゃ』
初めて話す、私の過去。
無一郎は握る手の力を強めた
「…俺も、寝てたら鬼がきて、兄さんが死んだ。Aの辛い気持ちも分かるよ。
でも、今は俺と2人きりだから大丈夫。寝ても大切なものを失ったりしない。」
『ほんと………?』
「うん」
『大切な人………無一郎、消えたりしない?』
「……っ!!」
この時、私は大分寝惚けていた。
今の言葉はつまり無一郎が大切=無一郎が好きという訳で。
「Aっ…?」
その意味に気付いた無一郎を横目に私は逃げるように眠りに落ちていった。
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少し長くなりました!すいませんm(_ _)m
皆さんコロナお気をつけて!!
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ユリア(プロフ) - どんな展開になるかドキドキワクワクしながら読みました!素晴らしい作品をありがとうございました(o^―^o)ニコ (2022年12月16日 12時) (レス) @page43 id: 4dc59746f6 (このIDを非表示/違反報告)
澪奈(プロフ) - 感動しました…!! (2021年2月22日 22時) (レス) id: 20f17d6d24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユノしの | 作成日時:2020年3月23日 17時