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day19 ページ21

颯太には悪いけど颯太の善意が私の心を酷く傷付けた。







そして、私はもう辛くて耐えられなくて学校に行くのをやめてしまった。







父子家庭で兄弟がいない私はいつもおばあちゃんの家へ通っていた。






お父さんは単身赴任で地方へ仕事に行ってしまっているから家ではいつも1人。


だからいつも時計の針の音しかない家にいると
孤独感に襲われて体の震えが止まらなくなってしまうからおばあちゃんの家へ行っていた。






おばあちゃんの家にはもうおじいちゃんはいないけど、おばあちゃんはとても暖かくて、母親の温もりを知らない私はいつもおばあちゃんに抱き締めてもらった。







だけど冬の日、

おばあちゃんが急に亡くなってしまい、


私は本当に1人ぼっちになってしまった。







耐えられなくなった私はお父さんのところへ行こうと決意したけど、お父さんとは音信不通でどこにいるかもわからなくなってしまった。






父親のところにも行けず


学校にも行けず


唯一の救いのおばあちゃんもいない。





親が親戚と縁切りしたせいで




本当の本当に、私は天涯孤独みたいなものになってしまった。






そして1人ぼっちの生活が6ヶ月くらい続いた頃だった。







好きな音楽をひたすら聞き続けていたあの日、


忘れようとしていた事が何故か全て鮮明に思い出してしまった。





何故だかわからなかった。






私にセクハラした担任。



陰口を言うクラスメイト。



大好きだったおばあちゃん。







気づけば大粒の涙がぼろぼろと零れていた。






目の奥が熱くなり



喉の奥がギュッとなった。









それと同時に私の呼吸が乱れていった。






初めての感覚だった。







ちゃんと息を吸ってるはずなのにたくさん吸えない。




ちゃんと息を吐いてるはずなのにたくさん吐けない。







だんだんの横腹が痛くなってきて、


胸が締め付けられてくる。





頭の危険信号が赤くうるさくなる。






これは、、やばい…




タヒんでしまうかもしれない。







もう私なんかタヒんでしまっていいはずなのに

SOSを発信するために電話を手にしていた。







そして何を思ったのか






何故か一番関わりたくない






学校に連絡していた。

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桜乙(プロフ) - すんごくおもしろかったですっ!更新頑張ってくださいっ!!! (2019年5月10日 1時) (レス) id: 5cb505021a (このIDを非表示/違反報告)
muiku(プロフ) - くらげさん» ありがとうございます!更新頑張ります!! (2019年4月3日 16時) (レス) id: 6f040f388d (このIDを非表示/違反報告)
くらげ(プロフ) - 更新頑張ってくださいっ!!! (2019年4月3日 13時) (レス) id: aaafa168c7 (このIDを非表示/違反報告)
muiku(プロフ) - ちょころんさん» わわわ!ありがとうございます(´;ω;`)更新頑張ります! (2019年3月25日 8時) (レス) id: 6f040f388d (このIDを非表示/違反報告)
ちょころん(プロフ) - 思わずニヤニヤしてしまいました笑すごく好きです!!更新頑張ってください〜 (2019年3月23日 20時) (レス) id: 7432b5910b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:むいく(カワウソ) | 作成日時:2019年3月18日 0時

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