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「待っていたぞ!藤宮少女!」


おお、爆音。
ちなみに蜜璃さんは千寿郎くんと話してる。


『こんにちは。本日はよろしくお願いします。』


「うむ、良い姿勢だ!

たくさんのことを学んで、少しでも強くなれるように日進月歩!

これが強くなるための唯一の道だ!」


かっこいい…!さすが柱!


『はい!』


「藤宮少女の呼吸はなんだ?」





『__空の呼吸です。』



空の呼吸は、基本の呼吸からの派生ではない。


そも、基本の呼吸っていうのは、始まりの呼吸の派生。


基本の呼吸が始まりの呼吸の子供だとすると、
空の呼吸は始まりの呼吸の兄弟みたいなものだ。


鬼になったときに、手記を使って覚え直した。


そして新しい呼吸、

宇宙宇宙(そら)の呼吸を生み出した。


これは血鬼術と組み合わせた、鬼の私にしか使えない切り札。


「空の呼吸か⁉︎父上から聞いたことがあるぞ!


父上が炎柱だったときに“空柱”がいたそうだ。
大層難しい呼吸で、使えるようになるには長い年月が必要だと言っていた!」


知ってたんだ。

そっか、煉獄さんのお家は代々炎柱の家系。
師匠のことを知っていてもおかしくはない。


『はい。私の“藤宮”という名字は、元空柱の師匠、藤宮美琴からいただいたんです。』


師匠の顔はわからないけど、人間の私が褒めちぎってたから、きっと素敵な人なんだろうな。


「そうなのか、まさに恩師だな!」


『はい。もちろんです。』


そうして稽古が幕を開けた。

▽→←▽



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作者名:暁 夕暮 | 作成日時:2022年4月6日 14時

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