僕だって 【時透無一郎】

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A「また今度会った時に渡せばいいかな…」









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当然、あんな調子だったので

家も知らないまま、連絡先を交換しているはずもなく。



交換しておけばよかったな、なんて私は思ってるけど…









あ、カバン取りに会社戻らなくちゃ。









元々、外の空気を吸って落ち着こうと思ってただけで

スマホ以外何も持ってきてないのを思い出した。









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「あれ、どこいってたの？」


A「あ… えっと、ちょっと外へ」









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職場に戻ってすぐ、先輩に会った。


気まずいなぁ…





当たり前に私の気持ちを知らない先輩から

「今日みんなが食事行くって言ってるけど、松田は？」とのお誘いが。




さっき外の空気を吸ったとはいえ


まだ気持ちがスッキリしないから断っちゃおうかな、なんて思ったけど


やっぱり先輩と一緒に食事できるなら、と行くことにした









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