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『A、来たで！』
普段はバカでかい声を潜めて、
2階のベランダから私の部屋に侵入してくる廉。
明日は私の15歳の誕生日だ。
「……ちょっと、どうやって……」
『脚立持ってきてん！』
もう先月中3になったと言うのに、
廉は相変わらずガキみたいなことをして
それでも誇らしそうにドヤ顔をしている。
確かに、今日の帰り道にベランダの戸を
開けておくようには言われてたけど
まさか夜12時近くに侵入してくるなんて。
見つかったら確実にパパとママに怒られる。
「……宿題なら明日の休み時間に見せるのに」
どうせそんな用事だろうと思ってそう言うと、
『Aはほんまにアホやな……
誕生日、1番最初に祝いたかってん！
せやから家まで来てやったの！』
と呆れたように、でも上機嫌で言われる。
「ありがと……でも、明日の朝でいいのに」
『せやから、……家族より先がええねん』
「……なにそれ」
ほんとはすごく嬉しかったけど、
照れ隠しでそう言う。
私はずっと前から廉のことが好きだけど、
廉はモテるから付き合いたいなんて
思っちゃいけないんだ。
だから、この気持ちにはずっと
気づかないふりをしようと決めていた。
『付き合おうや、A』
何の前触れもなく、廉がそう言った。
時計を見ればきっかり12時だった。
私が今までで1番嬉しかった誕生日プレゼント。
そして、これからどんなことがあっても
これに優るプレゼントなんてきっとない。
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しおり(プロフ) - 夜木さん» またまたこのお話に戻って来ましたが…このアカウントも消えている、、、大好きな夜木さんを失ってしまうなんて考えた事も無かったです… (2021年2月24日 20時) (
レス) id: 199b427b1e (このIDを非表示/違反報告)
夜木(プロフ) - なるほど…最愛の人専用の携帯を買うんですか！100%本人！それだと確かに、他の人とは無理…！今考えてみると、式直前にあの電話が掛かってきたヒロインちゃんの式本番の精神状態が心配です。笑 (2020年7月7日 0時) (レス) id: 9b6e1cc694 (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - 夜木さん» 今日もまたボロボロに泣きました。わいも最愛の人が天に逝ったら誰にも教えてない電話番号を入れようと思います。ただ、多分もう他の人とは無理ですが。笑 (2020年7月7日 0時) (レス) id: 199b427b1e (このIDを非表示/違反報告)
夜木(プロフ) - しおりさん» 拝聴しました！嬉しいです！笑 (2020年7月7日 0時) (レス) id: 9b6e1cc694 (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - 夜木さん聞いてください。無言電話最高に大好きなんですよ。 (2020年7月7日 0時) (レス) id: 199b427b1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜木 | 作成日時：2019年2月25日 19時
