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ｳｿｯﾌﾟ「でもよ、ロビン！それは空想上の話なんじゃ…」
ﾛﾋﾞﾝ「えぇ、私もそう思っていたわ」
ﾛﾋﾞﾝ「…でも、最近政府の間で問題になっていたのを新聞で見た事があるの」
ロビンの話す事に、彼女はどんどん下を向く。
ﾛﾋﾞﾝ「フローラル一族…どんな怪我でも不思議な力で治せるという…
しかし、その不思議な力を巡って様々な海賊や海軍までもが彼らを欲しがって争いを起こした。
そんな争いを止めようと政府はフローラル一族を殺した…
だけど最近、そのフローラル一族の生き残りが存在したという噂が流れ出したの。
…それが彼女よ」
『………』
ﾙﾌｨ「じゃあ、Aはすんげー奴って事か！？」
ﾛﾋﾞﾝ「まぁ、そうとも言えるわね」
ﾙﾌｨ「うほー…！！」
目をキラキラと輝かせて彼女を見るルフィ。
ﾛﾋﾞﾝ「フローラル一族の特徴、それはその綺麗な髪色」
ﾅﾐ「これが…」
ﾙﾌｨ「じゃあ、こいつ仲間にしよう！！」
「「「はぁ！！？」」」
ルフィの突然の言動に船員全員が驚く。
ｳｿｯﾌﾟ「おい、ルフィ！！お前何言ってんだよ！！」
ﾙﾌｨ「いいじゃねェか！怪我治せるんだったらどんだけ怪我しても大丈夫だしよ！！」
にしし、と歯を見せて笑う。
『…あの、私そろそろ帰ります』
ﾅﾐ「…A？」
『…ロビンさんの言う通り、私はフローラル一族の生き残りです』
ﾙﾌｨ「じゃあ、仲間に…」
『でも、私の力を狙っている海賊は沢山います…私のせいで皆さんが傷つくのは嫌なんです』
ﾙﾌｨ「でもお前、怪我治せんだろ？ならいいじゃねェか」
『………っ、』
彼女の瞳には、今にも零れそうな程の涙が溜まっていた。
『…とにかく、私はルフィさん達の仲間にはなれません』
ﾙﾌｨ「おい、A！！ちょっと待て！！」
Aはルフィの声を無視して船を降りて行った。
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作者名：ティラミス | 作成日時：2019年2月20日 22時
