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『あ、ありがとうございます…』
ｿﾞﾛ「…おう」
彼女の真っ直ぐな瞳にゾロは目を逸らした。
そして、彼女はゾロを見てある事に気づく。
『…もしかして、剣士さん？』
ｿﾞﾛ「ん？あぁ、そうだ」
『………』
ｿﾞﾛ「………」
しばらく沈黙が続く。
ﾙﾌｨ「お、ゾロ！！おい、ナミ！ゾロがいたぞ！！」
その沈黙を破る様に、ルフィがどこからか飛んできた。
ﾅﾐ「はぁっ…！やっと見つけた…！」
ｿﾞﾛ「…お前ら！今までどこ行ってたんだよ」
ｻﾝｼﾞ「それはこっちのセリフだ！クソマリモ！！」
ｿﾞﾛ「あぁん゛！？何だとクソコック！！」
ゾロとサンジが喧嘩を始める。
ﾅﾐ「…あら？あなたは？」
彼女の存在に一番に気がついたナミ。
『あ、えっと…』
ﾙﾌｨ「…お前、珍しい髪の色してんな〜！！」
『えっ…』
彼女とナミの間に割って入り、彼女の髪の毛を触り出すルフィ。
突然の事に彼女は動揺している。
ｻﾝｼﾞ「おい、ルフィ！レディーに気安く触ってんじゃねェ！！」
ルフィの手を弾き、サンジが彼女の前でひざまずく。
ｻﾝｼﾞ「失礼しました、プリンセス」
『えっと…』
またも動揺する彼女。
そんな様子を見てナミはため息をつく。
ﾅﾐ「ごめんね、こいつらバカだから」
『い、いえ…』
ﾅﾐ「それにしても本当に綺麗な髪の毛ね」
ナミは彼女の髪の毛を優しく触った。
『ふふ、ありがとうございます…嬉しいです』
ﾅﾐ「…あ、よかったらウチの船に来てみない？」
『え…？』
ナミの言葉にその場にいた全員が振り向く。
警戒心の強いナミがそんな事を言うなんて、とても珍しい。
『でも、迷惑じゃ…』
ﾅﾐ「私達は全然平気よ？ね、ルフィ」
ﾙﾌｨ「おう！」
ルフィは今の状況があまりわかっていない様だったが、迷いなく返事をした。
ﾅﾐ「何故だか、あなたともっと話したいのよね」
『で、でも…』
ﾙﾌｨ「いいじゃねェか！行こう！！」
ルフィに手を掴まれ、半ば強引に連れて行かれた彼女。
ルフィ達との出逢いが、後に彼女の運命を大きく変えるのだ。
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作者名：ティラミス | 作成日時：2019年2月20日 22時
