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59,ファンサービス ページ9

ライブのあとは
出演者の方々が各々グッズ販売したり
ファンの方とチェキを撮ったりしている。

俺はそういうのよくわからなくて
初めはやらなかったんだけど…

エマちゃんに説得されて今はチェキだけやるようになった。

Aちゃんも俺と同じ流れだ。



女性ファン「あの…ポーズのリクエストしても良いですか?」

碧井「良いよ。ああ…でも大切な人がいるから…」

女性ファン「知ってます…。なので、無理は言いません」

碧井「ありがとう」

片想いが始まった時から
過度なポーズでのリクエストは全て断っている。

俺が嫌だから…。

ファンの方もちゃんと伝えると皆わかってくれて
そういったリクエストは減って来た。

素直に理解してくれる方が多くて安心できる。

エマ「撮りますよー」

パシャ

他の方々は大体、自撮りでチェキ撮影しているのだが…
俺が壊滅的に下手くそだったので
エマちゃんがカメラマンを引き受けてくれている。



A「撮りますねー。3、2、1…」

パシャ

男性ファン「ありがとうございます!」

A「こちらこそ、ありがとうございます」

一方、彼女は難なくファンの方と自撮りをしていく。

しかし…やはり可愛い彼女には
執拗に絡むファンも一部いるようで…

男性ファン「大好きなAちゃんと
是非撮りたいポーズがありまして!!」

A「えっと…近いです」

男性ファン「ハグで撮りたいです…!」

A「ごめんなさい。無理です」

……かなりキッパリ断っていた。

男性ファン「そんなぁ…」

A「こう見えて真面目なので♡」

男性ファン「うぅ…でも可愛い…」

A「ありがとうございます!
…私の事、これからも応援してくれますか?」

男性ファン「はい…っ!一生応援します!!!!」



エマ「なんというか…魔性のアイドル的な才能が見えますね」

碧井「うん…」

彼女の営業スマイルというのだろうか…

相変わらず可愛くて…何も知らずにこの顔だけを見ていたら
コロッと簡単に騙されてしまいそうだ。

碧井「まぁ、何事も無いのは良い事だよ」

エマちゃんの気遣いで
俺と彼女の撮影スペースは隣同士だ。

何かあった時にすぐに助けられる様に。

…でも、この分だとしばらくは大丈夫そうだ。

エマ「逞しい彼女で何よりです」

碧井「俺も安心してる」

A「ん?なんか…私の話?」

エマ「なんでもないですよ」

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設定タグ:オリジナル , 男主人公 , 片想い   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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作者名:麦兎 | 作成日時:2021年10月21日 0時

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