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第四章:孤独の葛藤/アイドル ページ26

コイツが何を考えてるかは
お察しだけど…

A「高千穂様が想像しているような
阿婆擦れ女ではないのでご安心ください」

高千穂「…なんか、俺に対して棘あるよな」

A「高千穂様に限った事では御座いませんよ」

大外様にも似たような態度で接している。

自分をいじめていた男や常習的な犯罪者を
相手にしているんだ。

多少の攻撃性は許してほしいね。

高千穂「てっきりお前らは
そういう関係なのかと思ったよ」

A「予想が外れて残念でしたね」

私は仕事があるので、
と会話を終わらせてフロントに向かった。

午前はフロント当番。

いつもと変わらず暇な時間を過ごし、
音子ちゃんと交代になる。

音子「はぁ…やっぱり暇でしたか」

A「そんなもんだよ」

音子「せめてサンキューのCDでもあればなぁ…
人が居ない時くらい聴いていたいです」

A「サンキュー?…って、アイドルだよね。
音子ちゃんアイドル好きなの?」

音子「もちろんです!
Aさんもですか!?」

A「うん。といっても、
私が好きなのは昔のアイドルかな」

音子「80年代とか?
黄金時代って言いますもんね」

A「そう!今のアイドルも良いけど…
あの頃のアイドルは高嶺の花なんだよ!」

今は握手会など、会いに行けるアイドルが主流
だが、昔のアイドルはまた違う。

切なさを醸し出したミステリアスな少女達。
幻のような存在で、とても儚い。

A「楽曲も大人っぽいものが多くて…
年齢はまだ若いだけにそのギャップがまた…!」

阿鳥「Aちゃん、」

A「あっ」

阿鳥「次、食堂の担当でしょ。
珍しく時間前に来ないと思ったら…雑談?」

A「ごめん…。
つい好きなものの話になってしまい…」

阿鳥「一度は多めにみるとして…
次はないからね?(ニッコリ」

A「うっ、気を付けマス」

阿鳥くんの
この顔を直接向けられるのは初めてだ…。

なんていうか、圧が凄い。

食堂に向かうと高千穂様がいた。

高千穂「寝癖付いてるぞ」

A「朝に言ってくださいよ」

今言うのか。

いつも、寝癖が付くのはわかっているのだが
シャワーを浴びれば直るので

これといって気にせずに
鏡で確認したことも無かった。

A「まぁ、ずっと染めてると傷みますからね」

髪が傷めば寝癖も付きやすくなる。
仕方ないから諦めてるんだよね。

高千穂様しかいないので
一度部屋に戻りさっさと直してきた。

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作者名:麦兎 | 作成日時:2019年6月25日 0時

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