番外編。桜、咲いて散る。≫浅野学秀。 ページ19
ｼｭｯ
ﾄﾞｺﾞｫｫｵｵﾝｯ!!!!
浅野「……！？」
男がまた飛ばされた。
ラビット「大丈夫？……って、おま…！」
浅野「？？」
聞き覚えのある声。俺の事を知っている？
うさぎの耳が付いたパーカーに顔は面で隠れている。
体型や声の高さからして背の低い女だろう。
ジニア「ラビット！！ガエターノは！？」
ラビット「イタリアンゴリマッチョならあっちぶっ飛ばしました」
ジニア「よし、プランＦ41で行こう！」
ラビット「えーっと……あ、あれか。毎度多いんだよなぁ……」
浅野「……？？」
ラビットと呼ばれた女と後から合流した男は、イタリア人が飛ばされた方向へと姿を消した。
浅野「なんだったんだ……」
再び歩き始める。
少女「うわああああああああん！！怖かったああああああああ！！」
数分歩いた先で今度は少女が泣きわめいている。
A「大丈夫、イタリアンゴリマッチョはもう死んだから」
浅野「あれは……！」
話してる声はあまり聞こえないほど離れていて、Aさんは俺に気づく様子がない。
ジニア「ガエターノな、名前」
A「知ってますよ。それよりディアさんとサツキさんは他の任務あったんですよね？どうなりました？」
ジニア「余裕だったそうだ」
A「でしょーねー」
少女「なんの話？」
A「何でもないよ。どう？もう怖くない？」
少女「うん！いっぱい泣いたら眠くなっちゃった」
A「あっはは！そうかそうか」
ジニア「じゃ、おうち帰ろうか、送っていくよ」
少女「はーい！お姉ちゃんも一緒に！」
A「おっけー！」
浅野「………」
楽しそうな笑顔。
学校ではあそこまで笑っていなかったかもしれない。
本当にあそこは居心地悪いと感じていたのか。
………俺がもう少しわかってあげればよかったのか？
そうすれば学校でもあんな風に笑ってくれた？
ずっとＡ組にいてくれた？
学校に来てくれた？
浅野「……はぁ」
何を考えてるんだ俺は。
浅野「わかるわけないだろ……」
上を目指さない人の考えなんて、わかってやれる筈がない。
だけど、
もっと近くに、ずっと傍に、置いておきたいこの感情
もっと貴方を、沢山の貴方を知りたいというこの感情
それらに嘘は無いんだ。
浅野「っ……」
短い間でこんなにも惹かれてしまうのか。
離れた途端にこんなにも苦しくなるのか。
これが、恋というのなら、あまり知りたくなかった。
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増殖系アイロン(プロフ) - 1日で一気読みさせて頂きました！とても面白くて、止まりませんでした笑 読み終わって、今すごく感動しています…よく分かりません自分でも… (2016年3月18日 21時) (
レス) id: 6664af73e7 (このIDを非表示/違反報告)
麦兎(プロフ) - 優子さん» ありがとうございます！そこ人気なんですよ(笑)文字数でネタ減らしたのが大変でしたねｗ (2015年5月23日 18時) (レス) id: c519893dec (このIDを非表示/違反報告)
優子 - part2あたりの改造朗読めっちゃ面白いです！気に入っちゃいました！ (2015年5月22日 21時) (レス) id: e909545786 (このIDを非表示/違反報告)
麦兎(プロフ) - カグサさん» ありがとうございます！楽しくかけました(笑) (2015年4月14日 15時) (レス) id: b496abcf67 (このIDを非表示/違反報告)
カグサ(プロフ) - お疲れ様でした(^O^)／ 面白かったです^ ^ (2015年4月14日 6時) (レス) id: 754d74c58c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麦兎 | 作成日時：2015年3月21日 1時
