雪男たちの姫５【Snow Man】

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ラ｢Aちゃんのその時計可愛い、いいなあ｣






少し前に言われたその言葉


そういえばラウの誕生日、もうすぐだなあなんて思い出して、今年の誕生日プレゼントは進級祝いと兼ねて確かこれのメンズ用があったかな、なんて考える






『…って訳なんだけど、なんか重くない？』






よくよく考えれば、自分の物を可愛いって言ってくれたからと言って欲しいとは違うのか、とか、それなのに自分とお揃いの物をあげるって言うのは如何なものか、とか、考えれば考えるほど頭がこんがらがってしまってラウのことをよく知るこの人に相談してるって訳で






目｢あいつそういうの気にしないと思うけど笑｣







つか年下相手にそんな本気で悩んでんの？なんて馬鹿にしたように笑うから、







『一応、私めめより一個年上だからね』







と釘を刺しておいた







目｢…まあAに貰えるだけめちゃくちゃ嬉しいと思うけど？｣



『ん〜、そうなの？』



目｢プレミア付きそう｣



『プレミアなんて言葉知ってるんだ』



目｢あ？馬鹿にすんな｣



『ごめんなさい』






2人で一つの画面を覗きながら私と同じ種類の時計を探す






目｢康二の誕プレは？何やったの？｣



『カメラのストラップ？だっけ、ぶら下げるやつ』



目｢あ〜…っあ、これじゃね？｣



『っお、これだ！』



目｢…ん、これ店頭販売限定じゃん｣



『げ、』



目｢1人で買いに行けんの？｣







無理でしょ？と言わんばかりの顔



確かにこの時計も友達に着いてきてもらってやっとの思いで買ったんだよなあ、と思い返す






目｢明日、休みでしょ？｣



『え、あ、うん』



目｢じゃあ迎え行くから、11:00頃｣



『っえ、いいの？』



目｢迷子になってるとこ週刊誌に撮られても困るし｣



『撮られないし！てかならないもん！』








そう言うと、ふはっと笑って寝坊すんなよ、とフラフラと猫のように何処かに行っためめ


相変わらず優しいんだか馬鹿にしてるんだか分からないけど、とりあえず助かった

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