雪男たちの姫５【Snow Man】

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『…ねえ、翔太くん』



渡｢なに｣



『暑い』



渡｢俺も暑い｣



『じゃあ離れてよ』



渡｢やだ｣



『仕事してるんだから、』






なんでこんなに広い楽屋なのに、ここだけ人口密度高いのか


私の横にピッタリくっついて座る翔太くん






渡｢…邪魔？｣



『…邪魔じゃないけど、』



渡｢じゃあいいじゃん｣







そういう問題じゃないんだよなあ、と思いながらパソコンに皆のスケジュールを打ち込む







渡｢…今月も詰め詰めだな｣



『うん、有難いことにね』



渡｢休んでんの、お前｣







私の顔を覗き込んでそう聞いてくる







『…休ん、でる、よ』



渡｢ふーん｣



『なんなのそれ聞いといて笑』



渡｢いや確認？笑｣







だから距離が近いんだって、と離すと、急にシュンとしながら俯いた翔太くん


怒られた子犬みたいな






『…どした？』



渡｢…なんでラウールとかはいいのに俺は嫌なの、｣








下唇を噛み締めて、私の袖をキュッと握る






『…嫌ってわけじゃなくて』



渡｢じゃあ、なに？｣



『翔太くんがこう来ることってあんまりないから緊張しちゃうの』






だから距離感気を付けて、と付け足すと







渡｢あーもー、ずる、可愛い、｣







翔太くんのフワッと香る心地のいい香水の香りに包まれて、薄い胸板にポスッと収まる







『…ねえ、ドキドキしてない？』







耳元に翔太くんの心臓があるせいで、どんどん大きくなる心臓の音がダイレクトに脳に響く







渡｢…俺、自分でやっといて超緊張してる｣







いつもみたいにぐはあっと笑って、私の頭をそっと撫でた






『…滝沢くんに資料出さないとなんだけど？』



渡｢…｣



『ねえ、翔太く、』



渡｢…うっさいなあ、今は俺の事だけ考えてればいーんだよ｣







…あ、また心臓の音が大きくなった


それを言ったらまたうるさいって怒られちゃいそうだから言わないけど




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宮舘side__



『…滝沢くんに遅いって怒られたんだけど、』



渡｢ぐはっ笑｣



『笑ってないで滝沢くんに僕のせいですって言ってよね〜』



渡｢やだ、怒られるの俺だもん｣



『怒られるべき』



渡｢やだわ！！｣





入口付近で言い合いしてる2人





岩｢5歳児2人喧嘩すんなー｣



『｢だって！！｣』




さっきまで仲良いと思ったのに


安定に今日も不仲(仮)コンビやってるみたい

・→←@作者より

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