近距離遠愛【Snow Man】 (ページ8)

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___次の日

向｢おはようAちゃん！｣

『おはよう！』

向｢今日から授業始まるなあ｣

『ね、ずっと昨日みたいな感じでいいのにね～笑』

そやな、なんてちょっとソワソワしてるむかいくん

『…どした？笑』

向｢え？｣

『いやなんかソワソワしてるから笑』

向｢っえ、なんでもあらへんよ笑｣

『…ふーん、そう笑』

日本史の教科書をロッカーに取りに行こうとすると

向｢…っあ、あのさ、｣

腕を掴んでボソボソと話し始めた

『ん？』

向｢昨日のさ、男の人って、その、彼氏…だったりするん？｣

いつもの元気なむかいくんとは違って声小さいし、下向いてるし…

『昨日…？ああ、たつくんは幼馴染だよ？笑』

向｢実は好き、とか？｣

『ないない！第2のお母さんみたいな存在だもん笑』

そう言うとパッと顔を上げて嬉しそうに

向｢そ…う、なんや！幼馴染とかええな！笑｣

私の腕を掴んだままニコニコ話すむかいくん

『あ、の、むかいくん、手』

向｢ん？あぁ！ごめん！その、俺、｣

パッと離して焦ってしどろもどろに理由を話そうとするむかいくんが小さい子みたいで

『…むかいくんって可愛いね笑』

思ったことをそのまま口にしてロッカーに足を進めた

向｢…あかんて、そんなの｣

顔を真っ赤にしてしゃがみこんだむかいくんには気付かずに