近距離遠愛【Snow Man】 (ページ20)

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深澤side__

深｢…おーい、Aー？｣

宣言した通りに教室に行くと、一気に俺に視線が集まる、この空気あんま好きじゃねえな笑

『っあ、たつくん！』

当の本人は頭にはてなを浮かべてこっちに来て、荷物もなーんにも持ってないわけで。

深｢待って、その様子忘れてたとか言わないよね？｣

『部活は？』

深｢忘れてんじゃん！｣

怪我が結構酷いのか、と考えていると

『嘘だよ、早く帰ろ？笑』

なんて冗談めかして笑ったA

深｢やめてよ、演技だとしても泣くかんね俺！｣

『ふはっ！ごめんって！笑』

深｢もーさー、ほんっと、っな、もー！！笑｣

『言葉出てきてないじゃん～笑』

パパッと荷物をまとめてきて、俺の隣に並んだ

こうして見ると、やっぱりAは可愛い、だからこそチラチラ見る輩もいるわけでそいつらに静かに威嚇していると

『…ねえ、聞いてる？』

深｢っお、なに？｣

パッと俺の前に飛び出てきたA

『今日、たつくん家でご飯食べていい？って、』

何回も聞いてたんだよ、なんて頬を膨らませる

そんなの、OK出すしかないじゃん…って、

深｢…だめー｣

『！？』

深｢夜は危ないから真っ直ぐお家に帰りなさい｣

『…隣じゃん』

深｢…嘘だよ、そんなむくれんなって笑｣

さっきの仕返しに冗談を言うと、一気に顔が赤くなるA

『もー！！やだ！それ！！』

深｢なんでよ最初にやったのAじゃん！笑｣

『もうやらないからやらないで！！笑』

深｢おーおー、やんないって笑｣

お互いの靴箱から靴を取ってまた合流して、

深｢なー、アイス食って帰んね？｣

『でもたつくんママに…』

深｢内緒、内緒！｣

『じゃあ半分こしようよ！』

深｢じゃ、待ってて笑｣

そう言って涼しいコンビニに入る

『おいしい～…』

深｢ははっ！幸せそ笑｣

『たつくんママに怒られないといいけど笑』

深｢怒られたらそん時はそん時だな笑｣

溶けてしまいそうなほど暑い夏

冷たいアイスを2人で半分こして、秘密を共有しながら帰路を辿った