近距離遠愛【Snow Man】 (ページ18)

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ガラッとドアを開けるとそれに気付いた葵が涙目で駆け寄ってきた

葵｢ねぇ、痛いとこは？あ、ここ赤くなってる…！冷やしたの？もう大丈夫？｣

『だ、大丈夫だから、笑』

心配かけてごめんね、と言うと

葵｢心臓張り裂けるかと思った｣

なんて本当に泣きそうな葵

苦しいくらいにギュッと抱き締められて、私もそれに答えるように抱き締める

深｢なーにやってんのよあんたらは｣

『っえ、たつくん』

深｢葵ちゃんからAがぶっ倒れた～って聞いて、大丈夫？｣

『全然平気、ほらこの通り！』

腕で力こぶを作るふりしてパワー！なんて呟くと

深｢さすが俺の幼馴染、笑｣

そう言って優しく笑ってくれる

深｢じゃ、大丈夫そうだし、戻るわ笑｣

『あっ、うん！バイバイ！』

たつくんの気だるそうな歩き方を見ていると、クルッと振り返ったたつくん

『？？？忘れ物？』

深｢そーだ、今日一緒に帰ろうって言いに来たんだ笑｣

『今日？部活は？』

深｢off！！｣

『まる！』

手で大きく丸を作ると、親指を立てて笑うたつくん

深｢終わったら迎え来るわ～｣

ヒラヒラと手を振って今度は本当に階段を降りていった

葵｢あんな冷静そうだけどさ、さっきまで倒れたって聞いて、何回も何回も見に来てたんだから笑｣

『そうなの？笑』

葵｢うん…てかずっと気になってたんだけど、そのメロンパン買ってきたの？｣

高橋くんから貰ったメロンパンを指さしてそう問う葵

『高橋、くんから貰ったの、食べや～って』

葵｢たか、はし？｣

『うん』

またいまいちピンと来てない葵を見て、笑う事しか出来なかった笑