【prsk】キミ色のセ カ イにて。【短編集】

▽　すれ違い、向き合う　寧々 ページ7

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…家を、出てきてしまった…
どうしよう、そんなつもりはなかったのに…でも、あのまま寧々ちゃん家にいたら当たってしまっただろう。
…心配、させてるよね…

〈ｳﾞｰｳﾞｰｯ〉

…スマホの電源を入れる。するとLANEの通知が来ていた。

〈LANE 寧々 今どこ〉

…既読つけるわけにも…それに、今会ったって、きっとちゃんと話せない。心配させるのは申し訳ないけど、今日はもう会いたくないな…家に、帰ろう。

瞳から溢れる水には知らないフリをして、歩き出す。
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「ぁ…A…！！」

やっと、見つけた。Aは公園のベンチに座っていた。

『…ね、ねちゃん…？』

「ｯ…！」

Aが私の声に気が付いて振り向く。その目には涙が。そして泣いているAの顔が見てられなくて思わず抱きしめた。

『っえ…』

横から驚いたAの声が。

「バカｯ…なんで、家出たの…！」

『…えっと…その…寂しかったから…』

そう、小さく呟くAの声は震えていた。

「心配したんだから…！それに…わ、私もゲームに夢中すぎた。…許してくれる…？」

『私こそ…ごめんなさい。
　…ゲームに嫉妬なんて、ダサい…よね。』

「そ、そんなことない…！
　ゲームに夢中で大切な彼女を放っておく方がダサい。…A。本当に…ごめん…」

『大丈夫だよ…本当にごめん…

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