SUN【eiji】 (ページ10)

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エ『A！！あっちに射的あるよ！！行こう！』

すれ違う可愛い女の子達にあの人かっこいい～なんて言われてご機嫌なえいちゃん。

でも射的をやるえいちゃんはすごくかっこよくて、

エ『A、どれが欲しい？』

正直別になんでも良くって、あれと指差したのは最近流行りの仮面ライダーの人形。

あんなのが欲しいの？と笑うえいちゃんに文句ある？笑と返すと

『任せとけ』なんてカッコつけちゃって。笑

見事に一発で取ったえいちゃんに感動しながら大切にしようと思ったその時

小さな男の子が私を指差して

『僕あれが欲しかった』と泣き始めた。

それに気付いた私は折角えいちゃんが取ってくれた物だけど私よりも欲しい子がいるんだ、と申し訳なくなった。

「はい！これあげる！」

いいの？と泣き止む男の子を見て、でも、大切にしてね？私の大切な人から貰ったものだから。と言って渡した

お母さんはほんとにすみませんありがとうございますと深く頭を下げて男の子と帰っていった

これでいいんだ、そう思ってえいちゃんの元に帰ろうと振り返った

エ『大切な人から貰ったものあげちゃうんだあ』

そこにはニヤニヤしながらポールに腰掛けているえいちゃんがいた

エ『じゃあさ、もっと大切にしたくなるものあげるよ。』

そう言って取り出したのはピンクゴールドとシルバーの二つの指輪

「なに、、これ、」

エ『はい、手貸して』

言われるがままに手を出すと

エ『こないだ一年記念日だったでしょ？けどお揃いのものとか無かったからさ…今はこれでも次はもっといいの買おうな』

そう言いながら照れくさそうに笑う君は誰よりも眩しくて、

俺にも付けて、と言われシルバーの指輪を付けてあげると結婚したみたい！！とはにかんだ。

エ『あと、浴衣めっちゃ似合ってるよ誰にも見せたくないくらい笑』

顔が炎のように暑くなったのはきっとやけに蒸し暑いこの季節のせいにしておこう。