SUN【eiji】 (ページ2)

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#episode1【始まり】ページ2

エ『なぁ…俺と付き合ってよ』

皆で夜の海を見に行ったときに突然言われたその言葉

ずっと憧れだったえいちゃんにこんなこと言われるなんて夢のまた夢だと思ってた、

断る理由なんて一つもない。

「…うん」

エ『断られたらどうしようかと思ってた～(笑)』

こうして私たちの生活、いわゆるカレカノ生活はスタートした

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「ねぇ、みっくん！！！ポッケにミカンの皮入れないでよ！！！！」

ツ『あ！ごめん！車の中で食べてて捨てるとこないからポッケに入れてたんだった笑』

ミカンの繊維がびっしりついてしまった皆の洋服にコロコロをかける。

「洗濯入れる前に全部チェックしないとかな～…」

なんでこうもうちの成人男性はしっかり出来ないんだろう、と悩んでいると

エ『ん～～～…終わったのちょうだい、干すから、』

えいじさん起床です。

おはよう～と重たい瞼を擦りながら私の横に座る

「ありがと、でもいいよ、後ちょっとだから笑」

と言うと、じゃあコロコロさせて、と笑いながら言うえいちゃん、私には勿体ないぐらいのいい男

えいちゃんがコロコロをかけ終わったの物を干していると、そらが起きてきた。

そ『ご飯食べたい…』

いやおはようじゃないんかいとツッコむと昨日夜食べてないからと真顔で返される、食べ物って人変えるよね、怖っ

「じゃあすぐ作るね」

そう言ってリビングに向かおうとすると、

エ『待って』

すかさず手を掴まれた

エ『そらあ！！！！冷蔵庫の中にパスタサラダ入ってるからそれ食えよ！！！！』

いきなり叫ぶもんだから状況が理解できない、

わかった～とだけ言い残しパスタサラダを持ってそらは自分の部屋に戻った

「別に私作れるよ？」と言うと

フワッとえいちゃんの匂いに包まれた

首に触れるあのサラサラの赤髪が少しこそばゆくて、でも心地よくて。

エ『せっかく休みだから、今日ぐらい一緒に居たいの』

背中に向かってそう言うえいちゃんがとにかく愛おしくて、しばらくこのままでいいかなあなんて。