019 大作戦 ページ19
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ユキ「あいつ、あんなんだけど意外にモテるのよ。告白されたことだって何度もあるのに、全然付き合おうとしないから見てるほうが勿体なくて。」
「………、」
ユキ「高校生なんて一生に3年間しかない特別な時期でしょ?だから好きじゃなくてもとりあえず付き合ってみなっていつも言うんだけどね。あいつ『本当に好きな子じゃないとヤダ』って聞かなくて。」
めんどくさいでしょー?ってユキさんが笑う。
なんか本当に『お姉さん』という感じ。恋愛経験も豊富なんだろうなぁ、って勝手に想像する。でも大貴くんがモテることは何も不思議じゃない。だってかっこいいし、優しいし。わたしだって油断してると勘違いしそうになる。
ユキ「わたし、あなたに賭けてみる。」
「か、賭け……」
ユキ「あなたなら、あいつ本気になると思うんだよね。なんとなく。」
「………そんな、」
ユキ「遠慮ばっかしてちゃだめよ。あいつ追いかけて来たんじゃないの?」
「へっ!?」
ユキ「あ、正解?」
にこ、と笑ったユキさんに、ようやくカマをかけられたことに気づく。もう。どこまでも一枚上手でわたしも負けてしまう。
ユキ「お嬢様が家出って聞いたから、まあそんなとこかなーって。ふふ。ドラマみたいね。惚れた男を追いかけて、自分の国から抜け出したお姫様、みたいな。」
「…っ、」
ユキ「あ、気にしないで?女の勘ってやつ。」
………恐るべき、女の勘。
ユキ「ふふ、なんか面白いね。すっごい素直。イジりたくなっちゃう感じ。」
「………、」
ユキ「守ってあげたい、ってあいつが思うの、なんかわかる気がする。」
よし、できた!
とラックに掛けられたたくさんの洋服でコーディネートを組んでくれたユキさんは、わたしの戸惑いを遮るように立ち上がった。
ユキ「テーマは、大貴を惚れさせよう大作戦。」
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むぎ(プロフ) - まくるさん» ありがとうございます!大変なご時世だからこそ、少しでもみなさまの息抜きになればと思っています(^ ^) この新作もキュンキュンしていただけるように頑張ります。これから色んな展開が出てきますので、最後までよろしくお願いします☆ (2020年7月4日 19時) (レス) id: 88d801cec9 (このIDを非表示/違反報告)
まくる(プロフ) - 初コメント失礼します。新しい作品ですね、おめでとうございます!いつもキュンキュンしながらむぎさんの作品を拝見させて頂いております。こんなご時世で大変かもしれませんが、自分のペースでいいので更新頑張って下さいね♪ (2020年6月28日 18時) (レス) id: 968d5c61de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むぎ | 作成日時:2020年6月28日 15時