022 信じろ ページ22
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ユウリside
〜under the sea〜
僕が魔法をかけて、お嬢様が人間の世界へと向かった後、血相を変えたリョースケが僕のところへやってきた。勝手に送り出しちゃったから、悪かったなって。心配そうな顔を見てちょっと思ったけど。
次の日の朝、リョースケは早々に自分に魔法をかけ、人間の姿になって出かけていった。あれから数時間。
ユウリ「おかえり。どうだった、お嬢様は。」
帰ってきたリョースケは、なんとも言えない表情で。
リョースケ「すごく嬉しそうだったよ。」
ユウリ「そう。それはよかった。」
執事として、喜ぶべきところなのに。
どうしてそんな顔。
リョースケ「ユウリは心配じゃないの?」
ユウリ「何が?」
リョースケ「だって消えるんだよ?彼に触れたら、お嬢様は元の姿に戻るどころか、泡になって消えてしまう。こっちにも戻ってこられない。」
あぁ、リョースケはそれを心配してるんだね。
そりゃそうだ。この魔法にはお嬢様の命が懸かってる。僕だってもちろん心配だよ。だけど、
ユウリ「それでもお嬢様が望んだことだよ。」
リョースケ「………そうだけど、」
ユウリ「信じろリョースケ。お嬢様はもう大人だよ。あの頃君が必死に面倒を見ていた小さなお嬢様とはもう違う。」
リョースケ「……、」
ユウリ「お嬢様が決めたことに口出しするのは僕らの役目じゃない。心配なのはわかるけど、信じてあげて。」
そう言うと、まだ心配そうにリョースケは頷いた。
大丈夫。お嬢様だってちゃんとわかってる。その上で行くって決めたんだから。
それに、リョースケの思いはきっと届いているし、こっちの世界でリョースケと過ごした時間は、リョースケだけじゃなく、お嬢様にとっても大切なものだから。
ユウリ「心配なら何度だって見に行けばいいよ。」
リョースケ「でも、邪魔したくない。」
ユウリ「邪魔?」
リョースケ「うん。お嬢様、たぶん惚れてるんだ。…………その男に。」
なーんだ。リョースケも気づいてたんじゃん。
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むぎ(プロフ) - まくるさん» ありがとうございます!大変なご時世だからこそ、少しでもみなさまの息抜きになればと思っています(^ ^) この新作もキュンキュンしていただけるように頑張ります。これから色んな展開が出てきますので、最後までよろしくお願いします☆ (2020年7月4日 19時) (レス) id: 88d801cec9 (このIDを非表示/違反報告)
まくる(プロフ) - 初コメント失礼します。新しい作品ですね、おめでとうございます!いつもキュンキュンしながらむぎさんの作品を拝見させて頂いております。こんなご時世で大変かもしれませんが、自分のペースでいいので更新頑張って下さいね♪ (2020年6月28日 18時) (レス) id: 968d5c61de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むぎ | 作成日時:2020年6月28日 15時