017 スタイリスト ページ17
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大貴side
ユキ｢なるほど。その家出少女とやらを自分色に染めようって魂胆ね？｣
大貴｢だからぁ、｣
ユキ｢わーかってるわよ。冗談。｣
ふふ、とひとり楽しそうな姉ちゃん。Aには部屋で待ってもらって、俺は居間で姉ちゃんから事情聴取を受ける。
スタイリストとして働く姉ちゃんは、めちゃくちゃイケメンな年下ハーフモデルとラブラブらしい。会うたびに聞かされる惚気話にうんざりしながらも、どこか羨ましく思う自分がいて。
大貴｢ねえもうほんとに、｣
ユキ｢大丈夫だってば。余計なことはしないから。わたしに任せなさい。｣
大貴｢は？｣
ユキ｢何よ。まさかあんたの前で着替えろって言うの？｣
大貴｢そ、そういうわけじゃないけど、｣
ユキ｢何のためにスタイリストやってると思ってんのよ。ほら、その子のとこ連れていきなさい。｣
このためではないだろ、と言いそうになったのを慌てて飲み込んで。なんだか楽しそうな姉ちゃんに呆れながらも、仕方なく任せることにした。
姉ちゃんを連れてAのところまでやってきた俺は、コンコン、と扉をノックする。少し緊張した様子で顔をのぞかせたA。なんかすげー心配なんだけど。
ユキ｢あなたがAちゃんね？はじめまして、大貴のいとこです。｣
｢……は、はじめまして、｣
ユキ｢わたしがとびっきり可愛くしてあげるから。じゃあちょっとお邪魔しまーす。｣
なんて強引にズカズカと部屋に入っていった姉ちゃんは、俺の目の前で遠慮なく、バタン！と扉を閉めた。彼女でも何でもないこと、おそらくお嬢様だってこと、一応伝えたけど姉ちゃんは色んな意味で危なっかしい。男勝りな性格と行き過ぎたおせっかいがAを怖がらせないか心配だ。
………余計なこと言うなよ、ほんとに。
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むぎ(プロフ) - まくるさん» ありがとうございます！大変なご時世だからこそ、少しでもみなさまの息抜きになればと思っています(^ ^) この新作もキュンキュンしていただけるように頑張ります。これから色んな展開が出てきますので、最後までよろしくお願いします☆ (2020年7月4日 19時) (
レス) id: 88d801cec9 (このIDを非表示/違反報告)
まくる(プロフ) - 初コメント失礼します。新しい作品ですね、おめでとうございます！いつもキュンキュンしながらむぎさんの作品を拝見させて頂いております。こんなご時世で大変かもしれませんが、自分のペースでいいので更新頑張って下さいね♪ (2020年6月28日 18時) (レス) id: 968d5c61de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むぎ
| 作成日時：2020年6月28日 15時
