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020 見とれてた ページ20

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「ごめんね?」





涼介「え、ううん。」







校門の端っこにもたれかかって、スマホをいじってた涼介くん。声をかけると、ぐわんって反り返るくらいの勢いで体を起こしてくれた。







涼介「何笑ってんの。恥ずかしいじゃん…」





「ふふ。」





涼介「もう……そんなおもしろかった?」








びっくりしてまんまるになる瞳が思った以上に可笑しくて、くすくす笑っちゃう。そんなわたしを見て恥ずかしそうにうつむく涼介くんがとってもかわいい。

ひとつ下なのに、いつも大人っぽく見えるから。









「それがね、すっごく美味しかったの!あと、」





涼介「………」





「ねぇ、聞いてる?」








自分の世界に入りすぎちゃったかなぁ、って。だってとなりを歩く涼介くんのほう見たら、ちょっと固まったみたいになってて。





にんまりしながら、わたしのほうを見つめてるだけ。ずっと絶え間なく打ってくれてた相槌も気づいたらなくなってた。








「ねぇ、」





涼介「…ん?………ごめん、見とれてた。」





「、もう…」








気がついた涼介くんが慌てて聞き返すように「ん?」って視線をくれる。もう……いっつもわたしが返しにくいことばっかり言うから。困っちゃうよ。








涼介「ねぇ、なんでそんな可愛いの?」





「、やめてよ…」





涼介「や、冗談じゃなくて。Aちゃんが話してるとさ、いろんな意味で頭に入ってこないの。」





「………」





涼介「表情ころっころ変えてさ、もうすげー可愛い。ずっと見てられる(笑)」







わたしがおかしいんだよね。お世辞だとしても、こんな褒めてくれる男の子ほかにいないのに。こんな人と付き合えたら幸せなのに。何度もお断りしてる自分が情けなくて、バカだなぁって。





きっとモテるよね……

だってサッカー部のエースだよ。





わたしなんかにはもったいないくらいかっこよくて、スポーツもできるのに。こんなに一途に思ってくれるのはどうして?





でもどんな言葉をかけられても、先生のテキトーに放った言葉のほうがずっと効き目がよくて、良くも悪くも、胸に刺さって抜けないことのほうがずっと、





“どうして?”

なんだけど…………









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大貴中毒 - むぎさん» 返信ありがとうございます!嬉しいです!これからも更新頑張ってください!応援してます! (2020年3月22日 23時) (レス) id: ab6d3a5edb (このIDを非表示/違反報告)
むぎ(プロフ) - 大貴中毒さん» ありがとうございます(^ ^)ほんっとに涼介くん一途です(笑)このお話では涼介くんのピュアさ全開でいきます(笑) (2020年3月15日 15時) (レス) id: 88d801cec9 (このIDを非表示/違反報告)
大貴中毒 - むぎさんの作品すっごく面白いです!涼介くんが一途なところめちゃくちゃいいです!お話の更新頑張ってください。 (2020年3月14日 2時) (レス) id: ab6d3a5edb (このIDを非表示/違反報告)
むぎ(プロフ) - りのさん» ありがとうございます。嬉しいです(^ ^)更新がんばりますね♪ (2020年3月3日 14時) (レス) id: 88d801cec9 (このIDを非表示/違反報告)
りの(プロフ) - むぎさんの作品が大好きです!これからも更新を楽しみに待ってます♪ (2020年2月16日 16時) (レス) id: e6fd1d12b5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:むぎ | 作成日時:2020年1月12日 13時

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