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011 初日 ページ11

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6月25日

[登校初日。

昨日会った男の子と、同じクラスだった。]




















一応、女子高生に若返ってはいるものの、やっぱり制服は少し恥ずかしい。日頃はスキニーパンツしか履かなくなったわたし。スカートなんて何年ぶりだろう。





担任の先生に連れられてやってきた教室は、朝からがやがやと騒がしく、楽しそうな声が廊下まで聞こえていた。





「じゃあ行こうか。」



「はい。」






教室に入っていく先生の後について、わたしも足を踏み入れる。ジロジロと視線が痛い。前を向くのも少し怖くて、なんとなく俯いていた。その時。






「あっ!」






と、教室の一番後ろから響いた大きな声。

ひとり立ち上がって、驚いた顔でわたしを見ている。それは紛れもなく昨日の男の子だった。







「なんだ有岡。知り合いか?」




大貴「あ、いや………」




「じゃあなんで立っ、」




大貴「いやあの!」







先生の声をかき消すように、またもや大きな声を出した彼。








大貴「…………友達、です。」









なんて言った途端に、ザワザワし始める教室。




おい有岡、彼女か?

大ちゃんわかりやすーい。

正直に言えよー。




なんて、なんとなく愛のこもったイジりがそこらじゅうから飛び交う。

ちげーわ!やめろ!

なんて恥ずかしそうな彼。ああやっぱり。彼は愛されているんだな。彼を中心にクラスが出来上がっているような。そんな感じがする。







「じゃあ有岡と近い方がいいな。」




「え?」




「友達なんだろ?」




「…………まぁ、」




「じゃあ窓側の一番後ろ、座ってくれる?」









先生に言い渡されたその席は、彼のすぐ後ろだった。









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012 名前→←010 友達1号



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いく(プロフ) - パレードが始まるが頭の中に流れました!!ステキなお話をありがとうございます。 (2020年8月9日 10時) (レス) id: bf142477e0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ - むぎさんの作品まじで大好きです。何億回でも読めます。 (2020年3月24日 22時) (レス) id: 62a0eb8cec (このIDを非表示/違反報告)
じゃん - 受験終わったあとの楽しみにしてて、今日読み終わりました。相変わらずむぎさん最高すぎます。大好きです。 (2020年3月24日 22時) (レス) id: 2c5e964fc3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 好きすぎました!!めちゃくちゃ泣いたしめちゃくちゃドキドキしたし有岡くんが有岡くんで、このお話大好きです! (2020年3月14日 16時) (レス) id: d970aa184c (このIDを非表示/違反報告)
ねこ。(プロフ) - 完結おめでとうございます!めちゃくちゃ幸せでした!またいつか機会があれば、未来に戻ってから結婚までのお話も気になるので、読めたら嬉しいな〜と思いました! (2020年1月1日 13時) (レス) id: f99e88b778 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:むぎ | 作成日時:2019年12月1日 12時

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