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024 大貴くん色 ページ24

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11月24日

[初めて大貴くんのおうちにお邪魔した。]









きっかけは、何気ない朝の一言。







大貴「ねぇ、今日うち来ない?」


















漫画やゲームが揃えられた男の子らしい大貴くんの部屋は、妙にドキドキした。






大貴「なに固まってんの。」






クフフ、と可笑しそうな大貴くん。

ねぇ、わかる?この気持ち。





なんとなく想像はしていたけど、おうちには誰もいなかった。

学校帰り。お互い制服に身を包み、大貴くんの部屋で2人きり。何かを感じ取るには充分すぎるこの空間。






このまま、そうなったらどうする?

だって今日はもう何日?






膨らんでいく気持ちと反比例して、さよならの時は少しずつ、だけど確実に、近づいている。








ネクタイを緩め、ボタンを数個はずした大貴くんがかっこよくて仕方ない。さっきから、何度その姿にときめいてると思ってるの。








大貴「ここ来て。」




「………」









ベッドに腰掛け、隣をぽんぽんっとしてわたしを呼び寄せる大貴くん。

どうしよう。このまま流されてしまったら。もう本当に戻れなくなるかもしれない。好きと伝えないまま、彼に期待させないまま、未来に帰ることができるだろうか。




でも。









大貴「……………」









ゆっくりと近づいてきた大貴くんの顔を、大好きな彼を、避けることなんてできなかった。いつもは可愛らしい大貴くんが、こういう時にする男の顔。



少し伏せ目がちに、わたしを見つめる黒い瞳。そして重なった唇。わたしの後頭部を包む大貴くんの大きな手。



いつもの触れるだけのものとは違い、啄むように何度も何度も繰り返されるキス。わずか数ミリの距離で感じる大貴くんの吐息。心がまた、大貴くん色に染まっていく。









そしてそのまま、ベッドに押し倒された。









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いく(プロフ) - パレードが始まるが頭の中に流れました!!ステキなお話をありがとうございます。 (2020年8月9日 10時) (レス) id: bf142477e0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ - むぎさんの作品まじで大好きです。何億回でも読めます。 (2020年3月24日 22時) (レス) id: 62a0eb8cec (このIDを非表示/違反報告)
じゃん - 受験終わったあとの楽しみにしてて、今日読み終わりました。相変わらずむぎさん最高すぎます。大好きです。 (2020年3月24日 22時) (レス) id: 2c5e964fc3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 好きすぎました!!めちゃくちゃ泣いたしめちゃくちゃドキドキしたし有岡くんが有岡くんで、このお話大好きです! (2020年3月14日 16時) (レス) id: d970aa184c (このIDを非表示/違反報告)
ねこ。(プロフ) - 完結おめでとうございます!めちゃくちゃ幸せでした!またいつか機会があれば、未来に戻ってから結婚までのお話も気になるので、読めたら嬉しいな〜と思いました! (2020年1月1日 13時) (レス) id: f99e88b778 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:むぎ | 作成日時:2019年12月1日 12時

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