018 おかえり ページ18
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あれから３日。
ぽつり、ぽつり、とメッセージのやりとりをしながらカレンダーを何度も何度も見つめて過ごしていた。
｢もしもし、｣
名取｢ん、もうすぐ着くんだけどさ。なんかいるものとかあるかなーと思って、｣
最近は人手不足らしく、当直続きだった彼が久しぶりに帰ってくる。仮眠室の簡易的なものじゃなく、おうちのフカフカなお布団で寝かせてあげられるのが何よりだ。
｢ありがと、今は大丈夫。｣
名取｢そっか。｣
自分だって死ぬほど疲れてるだろうに、スーパーでもコンビニでも寄ってやるからいるものないか、って。電話ひとつでも、その優しさが身に染みる。
｢うー、寒い。｣
名取｢あ？お前外にいんの？｣
｢だって…｣
名取｢ばか、風邪引くって。｣
電話越しのちょっと焦ったような声。心配してくれる姿が愛おしいなんて、少し自惚れすぎてるかな。
遅くなるから、っていつも先にお風呂をくれる彼。もうお先にいただいてパジャマに着替えてるけど、その上に彼のパーカーを羽織って、サンダルを引っかけて外に出てきた。肌を指す夜風の冷たさに少し身震いがしたけど、ようやく帰ってくる愛しい彼の姿を早く目に焼きつけたくて。
名取｢ったく…、あったかいカッコしてろよ？｣
｢はーい。｣
こうやってわたしのわがままに呆れながらも、結局折れてくれたり。
しばらくして、見慣れた車のライトがわたしを照らした。バタン、と運転席のドアが閉まる音がして、ピピってロックがかかる。シンと静まり返った暗闇の中に浮かび上がる、待ちわびたシルエット。
名取｢おま、｣
｢おかえり！｣
まじで外にいたの？
って呆れながら言おうとしてたはずのところを、抱きついて阻止する。うお、って軽い呻き声を出しながらもなんとなく嬉しそうな彼。当たってしまうお腹が幸せだった。
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やまりん。 - すごく良い話で、読むのが楽しみです！更新頑張ってください！ (2019年1月17日 2時) (
レス) id: 09cc536070 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 更新待ってます！！！ (2019年1月13日 14時) (レス) id: 67369f46c8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - おもしろすぎますほんとに！！！！ずっと更新待ってます！ (2019年1月12日 13時) (レス) id: 89484a4688 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - おい芹沢ーやめろーー 失礼しました あけましておめでとうございます！今年も更新を楽しみにしています(^^♪更新頑張ってください！！ (2019年1月1日 10時) (レス) id: 31e5093717 (このIDを非表示/違反報告)
ruru(プロフ) - こんにちは、いつも楽しみに見ています。更新待ってます。 (2018年12月27日 16時) (レス) id: 2b114bfedf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むぎ
| 作成日時：2018年8月12日 19時
