岩本くんはコワくない

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目｢ Aさん一緒に座らない？ ｣






Bクラスを待ってる間、さっき打ち解けた目黒くんにそう言われて断る口実が見つからなくて素直に隣の椅子に座る






目｢ そういえば、Aさんってしょっぴーと仲良いの？ ｣



｢ しょっぴー…？ ｣



目｢ あー、えっと渡辺翔太 ｣







あれ、違うっけ？と手の甲を口に当てた目黒くん







｢ あ！なべのことか！仲良いっていうか…うん笑 ｣



目｢ いやまじ焦った間違えたかと思って笑 ｣







そこから話はどんどん弾んで、

なべが高一の頃自分なりにかっこいいと思っていたであろう腰パンが仇になって裾踏んで思いっきり転んだ話とか、







目｢ あ、でもしょっぴーあんなカッコつけてるけどお母さんの事、ママって呼んでる ｣



｢ …え、それまじ？笑 ｣







って話とか。なべ、ごめん笑


有り得ないくらいに面白くて2人でケタケタ笑っているといつの間にか教室に人が増えていて







｢ 人増えたね… ｣



目｢ 結構いるんだな ｣







2人でキョロキョロしていると、深澤と隣同士で座ってふざけ合ってるヒカルくんを見つけた


笑いながら嫌がるヒカルくんにしつこく擦り寄る深澤


本当に仲良いんだなあと思って見ていると、2人同時にこっちを振り返って







深｢ あ"！！ ｣







と叫んだ深澤の口を急いで塞いだヒカルくん



伏し目がちにチラッと私を見たヒカルくんに口パクで







" な、に？ "







と問うと、彼は下唇を尖らせてもう前を向いていた深澤の頭を小突いて



結局内容はわからないまま。







深｢ いって！なんだよ！ ｣







って頭を抑える深澤をヒカルくんはガン無視してた

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