雪男たちの姫【SnowMan】 (ページ22)

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渡｢…A～、俺、なんかすることある？｣

キッチンに入らずソワソワする翔太くん

『カレーだから玉ねぎ切ってくれる？待って、切れる？』

渡｢楽勝だよそんなもん｣

ニヤッと笑って包丁を持ったはいいものの

『…おっそ！！！笑』

渡｢目がやばい…いった！！！｣

涙流しながら玉ねぎを切る翔太くんがおかしくって写真を何枚も撮る

『ほんとにお腹痛い笑笑』

渡｢うわあああああ！笑｣

切り終えたと共に大きな雄叫び

『ねえ、苦情来ちゃうからやめて！笑』

大爆笑しながら作ったカレー

渡｢ねえ、ピースして｣

『え？ピース』

渡｢いぇーい｣

ｶｼｬｯ

『その写真どうするの？笑』

渡｢まあまあ、そのうちわかるって笑｣

いただきまーthと食べ始めた翔太くん

渡｢うわっ！！！！｣

『わっ！！なに！』

渡｢うまっ！！！｣

『そのワンパターンな反応やめてくんない？笑笑』

渡｢めちゃくちゃ美味い｣

『よかった笑』

渡｢玉ねぎめちゃくちゃ美味くない？｣

『玉ねぎかよ』

渡｢うん｣

『全部って言ってよ』

渡｢thぇんぶ｣

『…っ笑笑』

渡｢笑うな笑｣

人がいる食卓なんて久しぶりでなんだか喋り通してしまった私

一通り全部終えて、少しぶかぶかのお兄ちゃんの洋服を着て出てきた翔太くんにまた笑って…

なんだかよく分からない化粧水を塗りたくられて

『なんで持ってるの？』

そう聞くと

渡｢なんか持ってないと気が済まない、美容って～…｣

意味のわからない持論をつらつらと話し始めた翔太くんに対して

渡｢～ってこと、美容って奥が深い｣

｢すごいね、さすが～～｣

私は適当に促しながらテレビを観ていた

(渡｢聞けよ笑｣)