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「なっ…お前は…!」

「何でマフィアの幹部が此処に…!?」





突然の中也の登場に驚きつつも、社は一気に警戒態勢に入る。

そんな中、太宰が一歩踏み出て中也に近付いた。





「もっと早く来ると思ったんだけど」

「五月蝿ェ、俺は手前みたいに暇人じゃねェんだよ」

「はー良い御身分になったものだねぇ」

「…その頭砕くぞこの社会不適合者」





不穏な空気が二人の間に流れ始める。

警戒していた社員達もその険悪な雰囲気を察知し始め、一歩また一歩後ろへ下がって行く。


そして喧嘩へと発展するかと思った次の瞬間。





『すとーーっぷ!!!!』





中也と太宰の間に、小さな影が割り込んで行った。





「Aちゃん…」

「はァ!!?A!?」





すっかり変わった恋人の姿に、中也は目を見開いた。

不穏な空気を一瞬で断ち切った幼女は、むっとした顔で二人を見上げる。





『そうですよ、Aです。
ふたりとも、こんなところでけんかしないでください』





見た目にそぐわないはっきりとした口調で云う幼女に、中也は「確かにAだ…」と呟いた。





「ごめんね、中也を見るとついからかいたくなっちゃって。
いや、実は相談があって中也を呼んだんだよ」

『…そうだん?』





中也とAは同時に眉をひそめる。





「…嫌な予感がするんだが」

『…きぐうですね、わたしもです』





二人からの視線を受け、太宰はにっこりと微笑む。

この時点で予感は的中したと云って良いだろう。





「今日一日は私がAちゃんを預かろうと思うのだよ」





太宰の言葉に、中也とAだけでなく探偵社の面々も固まった。

そして、





「「「「はぁぁ!!!??」」」」





探偵社に絶叫が響き渡ったのであった。





・→←そーこくといっしょ!



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林檎@諸事情につき低浮上(プロフ) - うひゃぁあ更新有難うございます待ってました!!!いつ見ても面白いです!!これからも応援してます − !! (2019年4月30日 0時) (レス) id: 4706140a44 (このIDを非表示/違反報告)
ふらん - 続きがとても気になります! (2018年8月20日 14時) (レス) id: dbdc3a2a0b (このIDを非表示/違反報告)
麦子(プロフ) - ザクロさん» 主人公が除霊(物理)したので大丈夫です!!(笑) (2018年7月16日 2時) (レス) id: 564537986a (このIDを非表示/違反報告)
麦子(プロフ) - ザクロさん» ありがとうございます!^^ (2018年7月16日 2時) (レス) id: 564537986a (このIDを非表示/違反報告)
ザクロ(プロフ) - 敦君。逃げて! (2018年7月10日 23時) (レス) id: cf0e41908a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:麦子 | 作成日時:2018年6月16日 21時

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