君が笑ってくれるのなら3 (ページ33)

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33.エピローグページ33

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A side

「暑っつ〜！」

『わぁ、汗すごいよ！』

「やってむっちゃ走らされるんやもん、、笑」
　

『頑張れ笑』

5月でも、もう結構暑い。
公園で走り回ってたら、そりゃ汗もかくよね。笑

「行くで〜！真人〜！真風〜！」

2人「「パパー！！早くー！！」」

「よっしゃ！」

あれからあたしたちは2年間別々に暮らした後、籍を入れて双子の男の子と女の子を授かった。
真人と真風。今年で4歳。
…そう、2人にはお兄ちゃんの名前をもらってつけた。
きっと優しくて、強い子になってくれるはず。

　

真人「うわあああああんっ、」

あ、フリスビーを追いかけた真人が、勢いよく転んじゃった。

崇くんが慌てて駆け寄る。
あたしも真人の元に走った。

真風「まひと、だいじょうぶっ？いたい？」

真人「うわぁーん！いたいよぉー！」

真風「おひざいたかったね？
まかぜがいたいのとんでけしてあげる！」

真人「うんっ、ぐすっ」

真風「せーの！いたいのいたいのとんでけー！！
いたいのいたいのとんでけー！！
いたいのいたいのとんでけー！！」

大きな身振り手振りで一生懸命おまじないをする真風を見て、すっかり泣き止んできょとんとする真人。

真風「……とんでけー！！いたいのいたいのとんでけー！！
どう？まひとのおひざ、いたくなくなった？」

真人「うんっ！いたくないっ！」

真風「ほんと？よかったあ！」

笑顔になる2人を見て、あたしも崇くんも思わず笑顔になった。

『よしっ、じゃあみんなでおやつにしよっか！』

2人「「うんっ！！」」

「よっしゃ、パパに掴まり、行くでー！！」

2人「「きゃー！！笑笑」」

崇くんが2人を両腕にぶら下げて、ピクニックシートのところまで走り出した。

『ふふ、気をつけてよー！笑』

フリスビーを持って、楽しそうな3人の後ろ姿を見つめながら歩くと、
心地よい風が吹いて、ざわ、、と木々の葉っぱが揺れた。

　

_______お兄ちゃん。

お兄ちゃんは、どこかで見ててくれてるかな？

あたしたちは、今日も笑ってるよ。

お兄ちゃんが守ってくれたから、

あたしたちはこうやって幸せを繋げていけるよ。

　

3人「ママ〜！！！おやつたべよ〜！！！」

『ふふ、はーい！！』

これからも、

愛おしい人たちと。

　

【君が笑ってくれるのなら】fin.