君が笑ってくれるのなら3 (ページ27)

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ある日、仕事から帰ると、休みやったAが夜飯を作って待っとってくれた。

「お〜！美味そやなぁ、ありがとな、」

『うん、』

「『いただきます」』

.

　

『仕事…どう？忙しい？』

「んー、そやなぁ、忙しいな、」

『そうなんだ、崇くん頼りにされてるもんね、』

「や、、あんな、ちょうど良かったわ、ちょっと話さなあかんことがあって。」

『…どうしたの？』

「まだ言うてなかったけど、俺このまま本社勤務になんねん、」

『えっ、そうなの？おめでとう。』

「おん、ありがとな。こないだ内示があって、来月末にきちんとした辞令がでるんやわ。
やから俺、とりあえずしばらくは兵庫には戻らんとこっちで暮らすことになりそうやわ。
…そのことも、ちゃんと話さなな、と思てて。

…Aはどうする？」

『、、崇くん、、あの、あたしも話があって…。』

「どうしたん、」

『あたし、一人暮らししようと思うの…。』

「へ、、、？どこで？兵庫で？」

『ううん、こっちなんだけど…。
流星さんがね、正社員にならないかって。もう1店舗お店を出すから、そっちのオープニングも手伝って欲しいって…
正社員になったら、たぶん部屋も借りれるくらいのお給料もらえると思うし…』

「そうなんか！すごいやんか！」

『、、ごめん、、』

「ごめん、って、なんで？別に住む場所が変わるだけやろ？Aがそうしたいなら俺は応援すんで？」

『……』

「一人暮らししたってこっちにおるならいつでも会えるやんか、」

『、、ごめん。

…その、、、

あのね、崇くん、、、

あたし、、、もう、崇くんと、、、別れ、たいの。』