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分かってた。崇裕がどれだけ私を愛してくれてるか。
崇裕から手を離すことなんて絶対にない。分かってる。
崇裕はまっすぐで、不器用なところもあるけど、誠実で、嘘はつけないんだ。
私が大ばあちゃんみたいに動けなくなったって、きっと、ずっとそばにいてくれる、そういう人だ…。
『、、、っ
崇裕は…、、幸せでいてくれるの…？』
「当たり前や！
俺は今もこの先も、Aしか考えられへん。
形としては無理やけど、気持ちだけでも俺と家族になってほしいねん。」
『、、、うん、、、っ、うん、、、
私も本当は一緒にいたい。できる限りずっとそばにいたい。
っ、、別れるなんて勝手なこと言ってごめんなさい…。』
「へへ、、、嬉しいな。
泣かんといて？ほら、」
崇裕は、いつの間にか手に指輪を持っていて、スッと私の薬指にはめた。
『えっ、、？、』
「……マジシャンやろ？笑」
『、、、ちょ、、色んな意味でわけわかんない、』
「A、絶対に幸せにする。
…俺と結婚してください。」
『、、、っ、、、、
、、、ばかぁ、、、』
「へ、、？」
『、私、、、っ、部屋着じゃん、、っ、』
「ふへ、笑 ええやん、可愛えで、笑」
『良くない、、っ、！
、、、だけど、、、
うれ、しい、、、、』
「……ふへ、
もう、可愛えやっちゃなぁ！Aは！！笑」
そう言って崇裕は私をギュッと抱きしめてくれた。
幸せだよ。
私、あなたと出会えてこうして一緒にいられて、本当に幸せだよ、崇裕。
ああ、今この瞬間のこと、ずっとずっと、覚えていたいなぁ。
いつかおばあちゃんになったときに、孫に、この人ったらムードも考えずにプロポーズしたのよ、って、
笑いながら惚気たいなぁ。
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作者名：ふう
| 作成日時：2021年7月17日 20時
