最後のひとかけらを君に2 (ページ35)

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崇裕はそう言うと、お母さんに声をかけて帰って行った。

私はすぐに自分の部屋に戻って、ベッドに伏せた。

『、、っ、、、

っ、、、

うわああああああっ、、わあああああああっ、、』

よく分からないけど、感情が一気に溢れてきて、声を上げて泣いた。

崇裕と一緒にいたいに決まってる。
だけどどうしようもないことなんだ。
崇裕に迷惑かけたくない。
苦しめたくない。
崇裕には幸せになってもらいたい。
ずっと笑っててほしい。
私が崇裕を幸せにできると思ってた。
だけど私じゃもうダメなんだ。
こんな病気の私じゃ。
なんでなの、、、、
なんでこんな病気、っ、、、！！
悔しいよ、どうしようもないよ、、！！！

頭の中はぐちゃぐちゃで。

大声で泣いた。

結婚の話だって、こんな時にしたいはずじゃなかった。

もっともっと明るい未来を見ながら、夫婦になろうって笑顔で話したかった。

崇裕だってきっとそうだったはずなのに。

なんでこんなことになっちゃったんだろう…。

　

ごめんね崇裕、本当にごめんね、、、、

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