最後のひとかけらを君に2 (ページ34)

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『、、、そんなこと、、っ、言われたって、…』

崇裕の気持ちは、十分すぎるほどに分かる。
私だってそう。
そんな話はしなかったけど、きっとこのままずっと2人で暮らして、いつか。いつかは結婚するときが来るんだって思ってた。崇裕だって同じ気持ちでいてくれることだって感じていた。それくらい私たちは愛し合ってた。

…完治する病気だったら。きっと私は崇裕に甘えられていた。
だけど自分だってどうなるか分からないのに、、
きっと崇裕は困って、悲しんで苦しんで、疲れて。それでも私を見放すことなんてしない。
崇裕が、辛い思いをするだけだ…。

「な？一緒に帰ろう。
2人で上手くやっていけるように考えよ、？」

『…無理だよ、、、崇裕は何にも分かってない！』

「…どういうこと？」

『…っ、治ることはないんだよ……分かってよ！！
綺麗事じゃ済まなくなるの、崇裕に負担ばっかりかけることになる！！』

「やから俺はそれでもええねん！

負担やってなんやって、俺が一緒におりたいねん。
なにがあかんねん、
もし俺たちが結婚できとったら、家族を支えるんは当たり前やんか！
紙切れ一枚出されへんだけやねん！！」

『…っ、、、』

「、、っ、ごめん、、、声大きくなってもうた、」

『…っ、、

…今日は、帰って。』

「………、

…分かった、、、。
やけど俺の気持ちは変わらへんから。
それだけは覚えといてや。」